こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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高齢者の方や介護中の方の健康を考えたとき、気になるのが栄養不足ではないでしょうか。誰もが年を重ねることで、少しずつ食が細くなりますから、誰かが気にしておかないと栄養が足りなくなっていることもあります。
今回は高齢者や介護中の方の栄養不足対策として、どのようなことに気をつければ良いのか。また、気をつける方法のひとつとして「宅配弁当」の利用を検討するポイントについても紹介していきます。
目次
高齢になると栄養が不足しがちに
高齢者が知らない間になっていることも多い「栄養不足」。栄養が足りないまま暮らしていると、体の動きも減少してきます。そして生活の中で疲れることも増えてしまい、老化が進んでしまうこともあります。
そこでまずは、高齢者がなりやすい低栄養について紹介します。
高齢者がなりやすい低栄養
低栄養とは、健康な体を構成するエネルギーやたんぱく質が不足している状態をいいます。
まずは、低栄養かどうかは次の方法を使って調べてみましょう。
(1)体重の変化をチェック
ここ半年間に体重が2~3kg減少したことはありませんか?もし心当たりがあれば低栄養の可能性があります。かかりつけ医に相談してみましょう。
(2)血液検査でチェック
かかりつけ医に栄養指標をチェックしてもらいましょう。「血清アルブミン値」と呼ばれる数値を見ることで医学的な判断をしてもらえます。
(3)お家でできるBMIチェック
簡単にお家でできるチェック方法「BMI(体格指数)」チェックです。
BMIチェックは次の計算式で求めることができます。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
例えば、高齢の方の体重が68kg、身長が167cmだった場合、次のような計算式になります。
BMI = 68 ÷ 1.67 ÷ 1.67 = 24.38
計算結果を厚生労働省が5年ごとに発表している「目標とするBMIの範囲」に照らし合わせてみましょう。
目標とするBMIの範囲(18歳以上) | |
年齢 | 目標とするBMI |
18~49 | 18.5~24.9 |
50~69 | 20.0~24.9 |
70以上 | 21.5~24.9 |
引用:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要
URL:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
※2020年には新しい「日本人の食事摂取基準(2020年版)」が発表されます。現在は検討会が行われていますので、ご興味ありましたらご覧ください。
(URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_539644.html)
今回の例の結果であれば、低栄養の心配は少ないということになります。しかしここで注意していただきたいことはBMI値の下の方です。下の数値は年齢によって変化していますから、計算した結果が21.5以下であれば、医療機関にて検査を受けるようにしましょう。
低栄養になる要因
どうして高齢の方や介護中の方が低栄養になるのでしょうか。飽食の時代と言われている日本で、栄養不足が起こるイメージはあまりありません。
しかし、次のような要因で食べる量が減り、その結果として低栄養を引き起こすことがあるのです。
(1)面倒になってしまった
料理は作る相手がいるからこそ、手間をかけて作ることができるのではないでしょうか。しかし高齢者の方で一人暮らしをされている。またはご夫婦二人で暮らしておられると、ついつい健康に気をつけた食事を作るのが面倒になるものです。
また、夏の暑い日などは食欲も下がっていますので、食事を作ることが面倒になりやすく、お昼や夜のご飯を抜いてしまうということもあります。
こういったことが重なると、健康な体を維持するために必要な栄養を取れなくなり、気がつくと低栄養になっていたということがあります。
(2)食べることへの意欲が減った
生活の張り合いが減ると、うつのような状態になる方もいらっしゃいます。定年退職して家に居ることが増える。お子さんが独立されてご夫婦だけになった。または一人暮らしになった。
生活の変化が影響して、食べることへの欲求が減退することで栄養不足になることもあります。
(3)年齢による食欲不振
健康を気にするが故に、塩分控えめな薄味料理を続けることで、おいしく食べることができなくなり、食欲不振になることもあります。
(4)体の機能低下
噛む力、飲み込む力、口を開ける力が低下すると、うまく食事ができなくなります。少し硬いと噛めませんし、パサついたものだったら飲み込めないでむせてしまうこともあります。
こういったことが続くと「つらい経験をしながら食べることはイヤ」と誰でも思いますから、必然的に食事の量が減っていき栄養不足になりがちです。
低栄養が引き起こす体への影響
低栄養になると、体全体へ様々な影響が出る可能性が高くなります。
まず気をつけておきたいのが、筋力低下。そして骨がもろくなることでしょう。
筋力が低下するとベッドから起きあがることも一苦労になります。何とか起き上がっても立ち上がることができないかもしれません。
また、家の中や部屋の中で手すりを持って歩いているとき、小さな段差につまずくことで骨折してしまうことも起こりえます。
こういう状態での骨折は、ベッドで過ごす時間が増える原因となり、結果的に寝たきり状態を引き起こす理由にもなります。
筋力低下や骨の強さ以外にも、低栄養になると体の抵抗力が低下します。血行も滞りがちになりますし、血管がもろくなることもあります。こういったときに風邪やインフルエンザなどが流行すると感染しやすくなります。
低栄養の原因と食欲不振になる理由
先ほど「低栄養になる要因」で簡単に触れましたが、ここでは低栄養の原因と食欲不振になる具体的な理由をもう少し詳しく見ておきましょう。
運動量が減るので空腹になりにくい
元々、高齢になると若い頃よりも運動量が減少します。これは自然の法則ですから誰もが経験することです。
行動範囲も狭くなりますし、筋肉量も年齢とともに減少していくのが普通です。そのため1日に使う体のエネルギー消費量も減り、誰でも食が細くなっていきます。
味や香りの好みが変わる
年齢とともに味や香りの好みが変化します。若い頃は揚げ物が好きだったとしても、高齢になると「食べたい」気持ちがあってもたくさん食べられないということがあります。
また、薄味では頼りなく感じ、おいしいと思えなくなることもあります。
こういったことが続くと食事そのものが楽しめなくなり、必要だから食べるという意識に変わることで食欲不振を招くことがあります。
食事が見えにくくなる
誰もが視力の低下を経験します。味と視力は関係ないように思いますが、そんなことはありません。おいしそうに見えるから「食べたい」という欲求が出てくるのです。
でも、視力の低下によって「おいしそう」に見えない。形がわかりにくい。となると、ついつい手が出なくなることでしょう。こういった原因から低栄養を引き起こすこともあります。
障害によって食事がわからない
脳梗塞や脳卒中、または認知症などによって「認知能力」に障害が出た方の場合、食べ物がわからないこともあります。
食べるという行動、食べても良いものかどうかの判断ができないので、口から栄養を取ることができなくなり、低栄養になることがあります。
不安などが原因になることも
先ほども出てきましたが、孤独感や不安が募ると食欲不振になってしまいます。これは高齢者だからということではありません。
10代、20代、30代の方でも孤独を感じることがあったり、学校や仕事などで不安なことがあったりすれば誰でも食欲不振になってしまいます。
食べる意欲と食欲が同時に低下することで、こういった状態が続くと低栄養を引き起こす可能性が高くなります。
食事から栄養を取ってもらう方法
低栄養を克服する。低栄養を防ぐためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは食事から栄養を取ってもらい健康を維持してもらう方法について紹介していきます。
規則正しく食べる
年齢に関係なく、ダラダラと間食していると、ご飯の時間になってもお腹が空いていないので食べたくありませんよね。
まず大切なことは、食事のタイミングには空腹になってもらうことです。そのためできるだけ間食は控えるのが理想的です。
そして間食を控えた後は、規則正しい食事の時間を作ること。
一度にしっかり食べられるのなら1日3食。一度にたくさん食べられない場合は、1日4食とか5食とか。
お腹がすくタイミングを作ることが大切です。
3つの栄養素に気をつける
次の3つの栄養素に気をつけて摂取できるようにしておきましょう。
(1)ビタミン・ミネラル・食物繊維
これらは体の調子を整えてくれますので、摂取してもらいたい栄養素です。
できるだけ少量でたくさん取れる食材や調理の方法が良いでしょう。
(2)血や肉になる食品:たんぱく質
お魚やお肉、大豆や卵からも摂取できます。食事で使いやすい食材なので、取り入れるようにしておきましょう。
(3)体のエネルギー:糖質や脂質
ダイエットには天敵のように言われるエネルギー源ですが、高齢の方には体のエネルギーとして必要な栄養素です。
穀類や麺類、パンなどから摂取できます。脂質は調味油などから取ることもできますので、煮物などを作ると食べてもらえます。
それぞれの栄養素は、ご本人の体調や体の状態によって摂取しても良い量が違ってきます。居住療養管理指導を受けて専門家の助言や指導を取り入れましょう。
栄養不足を解消する宅配弁当サービス
このように、健康に過ごすためには必要な栄養素を考えて食事を取ることが必要です。
しかし、毎日の食事についてこのようなことを考えながら作り続けることは大変なことでしょう。
そこで、最初から栄養バランスと食べやすさを考えられた、メニューも豊富な「宅配弁当」を利用する方法があります。
宅配弁当サービスを検討するポイント
宅配弁当サービスは、お家では作りにくい栄養バランスを考えたメニューや、食材の硬さや食べやすさを考えた調理方法で料理されています。
なぜ利用するのかを明確に
宅配弁当を利用するときには、「どうして利用するのか」を明確にしておきましょう。
例えば、
・栄養バランスのために週に2回利用する
・家族以外が作ったものに慣れてもらう
・外食気分で違う味も楽しんでもらう
漠然と宅配弁当を利用すると、「介護の手を抜いている」と感じてしまわれる方もいらっしゃいます。でも、そんなことはありません。きちんと目的がわかって利用するのなら、それは手抜きではなく健康を考えた方法なのです。
宅配可能範囲を調べておく
宅配弁当を検討するときには、宅配してもらえる範囲に入っているかどうかを確かめましょう。
配達範囲外になっていても、近くにまで来られているときは配達してもらえるかもしれません。
問い合わせをして確認
まずはメニューや料金などについて問い合わせや資料の取り寄せをしてみましょう。内容を確認して、あなたが利用したい理由にあっているのか確かめることが大切です。
・配達される日程
・配達される時間
・メニューや栄養バランス
・食べやすい硬さや形、とろみがついた調理方法など
数社の資料を取り寄せて比較検討してみてください。
まとめ
低栄養を引き起こす可能性は、高齢になると誰もがあります。特に介護が必要になると、運動することが減りますから食欲も低下し、栄養を取ることが減ってしまうことも増えてきます。
そのため、毎日の食事バランスが大切になってくるのですが、毎日毎食栄養バランスや調理方法を考えて作るのは大変。
そんな方のために、宅配弁当という方法を今回はご紹介しました。最初は週に1回とか2回から試してもらい、ご本人には食べる楽しみを感じてもらうのが良いでしょう。
また、うまく宅配弁当を利用していただくと、あなたが感じる介護のイライラや疲れも減っていくことでしょう。