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HOME > コラム一覧 > 尿素窒素やタンパクのサインを見逃さずに下げる食事とは / 更新日:2020年2月10日
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尿素窒素やタンパクのサインを見逃さずに下げる食事とは

尿素窒素やタンパクのサインを見逃さずに下げる食事とは

私たちは体の調子が思わしくなく、一緒に痛みなどのつらい症状が出てくると「これは危険だ」と感じ病院へ行きますが、少しくらい不調が続いていても危険を感じない間は病院へ行くことが少ないはず。

そして何となく体に不調を感じてはいるけれど、気になる症状は出ていないし感じてもいないので気のせいだと思っている。でも、定期的な健康診断を受けて届いた結果を見てみると「驚いた」。そんな方も多いようです。

特に内臓の中でも腎臓は大変わかりづらいもの。今回は腎臓の不調と関係が深い尿酸窒素やタンパクから届くサインに意味を知り、どのような食事を続けるのが理想的なのかをお話していきます。

尿素窒素とタンパクのサイン

はじめに、尿酸窒素とタンパクから届くサインの意味をお話していきます。

どちらも日常生活の中では、大変わかりづらいサインです。トイレに行ったからといってわかるものでもありませんし、それぞれのサインによって痛みやかゆみなどの症状が出てくるわけでもありません。

尿酸窒素もタンパクも健康診断などによる「尿検査」を行わないと正確なことがわからないのです。

(1)尿酸窒素
尿酸窒素とは、血液の中にある尿素に窒素成分がどれくらい含まれているかを調べた数値です。この数値は、腎臓が健康な状態で働いている場合なら、濾過されて尿と一緒に排出されますので数値が低くなります。

反対に腎臓の働きが低下し、濾過することが難しくなってくると血液中の尿素が増え、尿酸窒素の数値も高くなっていきます。

ということは、尿酸窒素の数値が高くなればなるほど、腎臓は疲れていて健康ではなく、本来の役目を果たすことができなくなっていると考えるのが自然です。

(2)タンパク
尿にタンパクが混ざっていることは病気でなくてもあります。激しい運動をした後などは、タンパク尿が出ることも多くなります。

しかし、特に激しい運動もしていないのに健康診断の尿検査の結果「タンパク尿」を診断された場合は、尿素窒素が高いのと同じように腎臓の機能が低下している可能性が高くなってきます。

もしこれら2つのサインを見逃したまま、これまでと同じ生活を送り続けていると「慢性腎臓病」を引き起こす可能性が大変高くなってきます。そして慢性腎臓病も気にすることなく、あるいは気がつくことなく症状が進行してしまうと「慢性透析」が必要な状態になるかもしれません。

ここで日本透析医学会が2018年に発表した「慢性透析患者数」の推移を見てみましょう。

西暦 患者数
2010年 298,252
2011年 304,856
2012年 310,007
2013年 314,438
2014年 320,448
2015年 324,986
2016年 329,609
2017年 334,505
2018年 339,841

出典:日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2018年12月31日現在)」
URL:https://docs.jsdt.or.jp/overview/file/2018/add/01.pdf

「透析」というと他人事のように感じている方も多いですが、この推移を見るとわかるとおり、年を追うごとに患者数が増えています。

わかりづらい腎臓の不調

腎臓の不調は自覚症状がほとんど現れません。そのため先ほどの推移のように、年を追うごとに患者数が増えている可能性もあります。

毎日の生活の中で痛みなどがあれば気になって病院へ行くこともありますが、腎臓の不調によって「何かおかしいな」と感じるときや気づいたときは、すでに腎臓の機能がかなり低下し、症状が進行しているということなのです。

では、どれくらいまで腎臓の機能が低下すれば自覚症状が出てくるのか少し見ておきましょう。

健康診断などによって尿検査や血液検査から腎機能が低下していることがわかったときは、ほとんどの人は自覚症状がありません。

「そんなことないよ。元気だもん。」こんな感じです。

そのまま症状が進行し、健康な状態から50%くらいの腎機能となった場合でも、自覚症状はほとんどありません。

そして健康な状態から30%以下の腎機能となって、少し不調を感じはじめる人が出てきます。

・貧血
・食欲不振
・吐き気
・だるさ
・むくみ

ここでも「疲れてるからだろう」と考え、これまでと同じ生活を続け、腎機能が健康なときの10%くらいまで低下したとき自覚症状が出てきます。

でも、この状態では透析治療などが必要となり、腎機能を元に戻すことが大変難しくなります。一般的に腎機能が失われると元に戻せないともいわれていますので、透析治療をはじめ、普段の生活から調整していかなくてはならなくなるのです。

腎臓で起こっていること

腎臓の不調が起こると、どのような問題が体の中で起こっているのでしょう。

腎機能の低下は全て病気なのか

腎臓の機能低下は病気でなくても起こります。それは加齢による原因です。
人によって加齢による機能低下の速度は違いますが、誰もが内臓の老化を止めることはできませんので、少しずつは機能低下していきます。

しかし、現状の健康状態を正しく理解し、変化にあわせた生活習慣を心がけることで、機能低下の進行をゆるやかにすることは可能です。

腎臓病には2つある

いっぽう、加齢による原因ではない腎臓病には2つの種類があります。

(1)急性腎障害
発症から数日、ときには数時間のうちに急激に症状が進行し、腎機能が低下する状態です。

原因としては、

・血流障害
・糸球体疾患
・薬剤性の腎障害

などがあります。すぐに手当することで自然回復することがほとんどです。しかし手当が遅れると命に関わることもありますので、急な倦怠感やむくみなどの自覚症状が出た場合は、速やかに病院で診察してもらうことが必要です。

(2)慢性腎臓病
ほとんどの腎臓病はこちらです。

かかっていても気づきにくく、知らない間に慢性になっていた。そんな状態です。

慢性腎臓病について理解しよう

私たちが尿素窒素やタンパクのサインから気をつけておかないといけないのは「慢性腎臓病」です。

ここでは慢性腎臓病について理解しておきましょう。

(1)命の危険に関わることも
腎臓病の状態が軽度だったとしても、次のような病気を引き起こす原因になることもあります。

・脳梗塞
・脳出血
・心筋梗塞
・狭心症

脳や心臓に関わる病気なので、命に関わるケースがほとんどです。

(2)他の病気の原因になる可能性が高い
腎機能が低下すると、血液の浄化がうまく進まなくなります。本来なら新鮮な血液と酸素、栄養分を体の隅々まで行き渡らせる必要があるのですが、浄化しきれていない血液が巡っているため、体の他の部分に病気が出てしまう可能性が高まります。

例えば、

・頭痛
・不眠
・イライラ感

・視力の低下や障害
・歯肉の出血
・味覚の異常

・むくみ
・かゆみ
・内出血

・動機
・息苦しさ
・倦怠感

・食欲不振
・吐き気
・下痢や便秘

少しずつですがホルモン分泌も低下することで骨がもろくなることもあります。

このように慢性腎臓病は、少しずつ体の調子を崩していきますので、早期発見をし、進行を進めない取り組みが重要になってきます。

特に
・お薬
・運動

そして、食生活を整えることで腎臓の負担を少なくし、進行を早めない工夫をすることが大切です。

腎臓への負担を減らす食事

お薬や運動と同様、毎日の活動や生活に欠かせないのが食事です。

食事を整えることは、生活習慣を整えることにもつながりますので、腎臓を労るつもりで取り組んでいただきたいと思います。

自己流の制限には気をつけよう

はじめに食事の習慣を考えるとき気をつけておきたいのが、自己流の制限しすぎです。

腎臓病を患うと、とにかく食べないでおこうとする方がいらっしゃいますが、必要以上に食事を減らすと栄養不足になってしまい、免疫力なども低下し体調がより悪化することもあります。

反対に「制限しないといけないけれど、明日からがんばる」と言って、食べ過ぎてしまっている方もいらっしゃいます。

どちらも自己流の制限ですが、これでは腎臓への負担が減ることはありません。必ずあなたの状態を理解している栄養管理士などの専門家と相談しながら

・食べてもいい食品や量
・食べてはいけない食品や量
・ルールを守って食べるならOKな食品や量

こういったことのアドバイスをもらっておきましょう。

食事は状態と相談が大事

食事は生活を続けるために必要です。ですからエネルギーをとらなさすぎというのはよくありません。

では、たっぷりとればいいのかというとそんなこともなく、誰か知り合いと同じだけ食べればいいということもありません。

大切なことは、あなたの体や症状・状態は、あなただけのものということです。誰かと全く同じ状態はありませんので、あなたにあったエネルギー量に必要な食事や理想の体重を専門家と相談して知っておくことが必要です。

塩分コントロール

塩分をとりすぎると水分をとることが増えます。そうすると血液量が増え血圧が高くなりがちに。また、水分を体にためると腎臓がうまく排出できないため、余分なナトリウムが体内にたまり、たまったナトリウムを薄めるために水分をためるという悪循環がおこります(この結果が「むくみ」です)。

どちらにしても塩分は少ない目というのが理想です。一般的には1日の塩分は6gと言われています。

当然塩分の摂取量も、あなたの体や症状にあわせた量にしないといけません。

タンパク質やカリウムなどもコントロール

タンパク質やカリウムを少なめにしなくてはいけませんが、ゼロにするのはよくありません。

どちらも体をつくる材料ですから、余らない程度に、そして腎臓の負担を増やさない程度に食べることが必要です。

バランスの良い食事をつづけるコツ

このような制限を見ていくと「ムリだ」「作れない」「おいしくなさそう」という気持ちから、すぐに挫折してしまう方もおられます。

でも、挫折すると症状が進行しますので、自分にとって良いことはなにもありません。

そこで食事制限を挫折せず、バランスの良い食事をつづけるためには、宅配食を利用するという方法があります。

最近の宅配食は腎臓病の人に必要な栄養分だけを取り入れたお弁当などもありますので、自炊が難しい方にはおすすめです。

私たち「配食のふれ愛」では原材料にこだわり、栄養バランスのとれた食事をご自宅までお届けしております。今なら無料試食キャンペーン中ですので気軽にお試しいただけます。

食事以外でも腎臓を守る!

運動

当然のことですが、適度に体を動かすことも必要です。
運動不足は

・生活習慣病
・動脈硬化
・骨粗鬆症

などを引き起こす原因にもなりますし、体を動かすことで睡眠の質も向上し、血流がスムーズになるとも言われています。

さらに体を動かすことが減ると、筋肉量も低下しがちになり、だんだんと動けない体ができあがってしまいます。

激しい運動はいけませんが、日常生活の中で続けられる程度の運動を行うことは大切です。

お薬

お薬は食事制限と同じで、症状によって様々です。
「○○さんが飲んでいるから」という理由は必要ありません。あなたの症状に必要なお薬をきちんと決められた用法で飲むことが重要です。

誰かと競っているわけでもありませんし、勝った負けたということでもありません。目的は、あなたの腎臓への負担を軽くしてあげることです。

尿素窒素やタンパクのまとめ

尿素窒素やタンパクのサインを見逃さずに下げる食事とは、おかしいなと感じる前に検診などで早期発見を行い、症状にあわせて適量の食事を続けることです。

また、自己流の判断で多い「食べない」という選択は、体全体を弱めてしまう可能性がありますので気をつけておきましょう。

なんと言っても検診で尿素窒素やタンパクの数値を意識し、早期から食事を整えることが大切です。

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