ご希望のお弁当/食材の種類/提供サービスなどから探す
配食のふれ愛|シルバーライフグループ・配食サービス
配食のふれ愛ロゴ
お問い合わせ 9:00 - 18:00(月~土)
0120-028-546
冷凍弁当はこちら
【毎月更新!】コラム 最新記事一覧へ戻る

納豆などの植物性乳酸菌が健康に良い理由!

作成日:2020年2月10日

こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
栄養バランスのよい食事をとりたい方へ、お弁当の無料試食はこちらから!

納豆などの植物性乳酸菌が健康に良い理由!

人生100年時代と言われています。テレビや新聞でも超高齢化社会と表現され、同時に平均寿命も延びてきています。人は誰でも、健康なまま長生きし人生を楽しみたいと考えていますから、寿命が延びるのは良いことだと言えるでしょう。しかし現実を見ると、平均寿命が延びることで体の栄養分を吸収する役割を担っている「腸」を原因とする病気が増えてきているという話もあります。

そこで今回は「腸」に良いとされる納豆など、植物性乳酸菌が健康に良い理由について紹介していきたいと思います。

植物性乳酸菌とは?

はじめに「植物性乳酸菌」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。言葉から受ける印象から「おなかにやさしい善玉菌」というくらいにはイメージできると思います。植物性乳酸菌とは、漬け物や最近人気の発酵食品(植物由来のものです)に含まれている乳酸菌を指しています。

反対に、これまで乳酸菌というと誰もがイメージする「ヨーグルト」や「チーズ」は同じように発酵食品ではありますが、乳製品なので動物由来のものですから、植物性乳酸菌と同じように表現すると、動物性乳酸菌ということになります。では、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌では何が違うのかというと、意外な点に違いがあるのです。

これまで乳酸菌の代表的存在だった動物性乳酸菌は、胃や腸へ入ると胃液や腸液によって大半の乳酸菌が死滅してしまいます。いっぽう植物性乳酸菌は、胃や腸へ入り胃液や腸液にさらされても乳酸菌が死滅することが少なく、多くの乳酸菌が大腸へと運ばれていくそうです。大腸へ届いた乳酸菌は善玉菌であるビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えることに役立ちますので、人にとっては大変うれしい菌と言えるでしょう。

腸の病気のリスクとは

腸の病気のリスクとして最も高いのは大腸ガンです。国立がん研究センターの報告を見てもわかりますが、日本のがん統計でも大腸がんは上位に入っています。
日本の最新がん統計まとめ~2017年の死亡数が多い部位の順

1位2位3位4位5位
男性大腸肝臓膵臓
女性大腸膵臓乳房
男女計大腸膵臓肝臓

出典:国立がん研究センター~最新がん統計~
URL:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

女性で1位、男性で3位に入っています。これは腸内環境が整っていない人が増えているサインだと読み解くこともできるでしょう。また、大腸がんをはじめとする、腸に関する病気の原因ですが残念ながら、まだまだ原因不明な部分が多いため、症状が出る前に自分で予防することが大切です。

腸に役立つ植物性乳酸菌

それでは日本で伝統的に伝わっている植物性乳酸菌を含んだ食品を見ていきましょう。

納豆をはじめとする植物性乳酸菌

(1)つけもの
地域によって以下の様々な漬け物がありますが、野菜の漬け物は多くの植物性乳酸菌が生息しています。

日本各地の伝統的な植物性乳酸菌食品

山形:雪菜ふすべ漬け
宮城:仙台味噌
新潟:かんずり
長野:すんき
神奈川:大山菜漬け
滋賀:日野菜漬け
京都:すぐき
広島:広島菜漬け
山口:寒漬け
鹿児島:山川漬け

また、最近は消費量も増えているといわれる「キムチ」も植物性乳酸菌を豊富に含んでいる発酵食品です。

(2)茶葉のつけもの
高知県の「碁石茶」や徳島県の「阿波番茶」なども植物性乳酸菌で発酵させたお茶です。

(3)納豆
大豆の発酵食品と言えば納豆です。納豆は納豆菌によって作られる食品です。植物性乳酸菌が関与することで、独特の味わいを引き出しています。

古から日本を代表する発酵食品であり、いつの時代でも胃腸に良いと言われてきた食品です。おそらく植物性乳酸菌という言葉ができる前から、自然と納豆にはこういった力が秘められていることを昔の人も知っていたのでしょう。

また、納豆とよく似た発酵行程を進む、味噌やしょうゆにも植物性乳酸菌が関係しています。

(4)お米の発酵食品
植物性乳酸菌が補佐しているのが、お米を原料とした発酵食品です。代表的な食品としては、次のようなものがあります。

・清酒
・酒まんじゅう
・甘酒
・お酢

植物性乳酸菌がメインではありませんが、酵母菌が働く環境を整えるために補佐として植物性乳酸菌が活躍しています。

(5)ワインなど
果実や果汁を発酵させた食品にも植物性乳酸菌が含まれています。有名なのはワインやバルサミコ酢です。このように毎日私たちが意識せずに食べている食品の中に、植物性乳酸菌が含まれているのです。

特に日本人の多くが食べる「納豆」「キムチ」。最近の健康ブームで人気の出た「甘酒」などは、誰もが一度は食べたことのある食品でしょう。

植物性乳酸菌が腸に役立つ理由

(1)強さ
意外に身近な存在である植物性乳酸菌が腸に役立つのは何故なのでしょう。その理由は、漬け物をつくる場面をイメージしていただくと大変理解しやすくなると思います。
漬け物の中は温度が低いです。暖かいところで作ることはありません。そして漬け物の中には豊富な栄養分もありません。さらに塩分濃度が高いのです。

・寒くて
・栄養がなくて
・塩分が強い

生き物(乳酸菌も生き物です)にとっては大変過酷で厳しい状況。ヨーグルトなど動物性乳酸菌と比べると生息している環境が全く違います。動物性乳酸菌は

・暖かく
・栄養となる糖分が豊富にあり
・塩分はほぼゼロ

正反対の環境で生息する植物性乳酸菌は、生命力が高い細菌であることがここからもわかります。このような特性を持つ乳酸菌ですから、人間の消化器官で最も厳しい胃液の中に入っても、腸液の中に入っても生存することができるのです。そして、このような高い生命力によって動物性乳酸菌では生きたままたどりつきにくい大腸まで届き、腸のバランスを整える役割を果たすことができるのです。

(2)腸内フローラを改善
乳酸菌やビフィズス菌を摂取すると、腸内の善玉菌が増え、胃潰瘍などの原因になる炎症を引き起こす悪玉菌が減少すると言われています。そのため生命力の強い植物性乳酸菌は、腸内でも生きたまま届いていますので、善玉菌を増やしやすくなり、腸内のバランスを整えるために必要な腸内細菌の集まり「腸内フローラ」を改善するのに役立つということなのです。

(3)血圧上昇を抑える
意外な効果ですが、腸内フローラが改善されると、お通じがよくなるようです。そうすると、トイレへ行くたび力をこめて「いきむ」必要がなくなります。人は「いきむ」とき、血圧が上昇していますのでストレスや加齢などによって血管が硬くなっている方の場合なら

・脳梗塞
・脳卒中
・心筋梗塞

などのリスクを下げることにもつながります。

(4)お肌の調子にも変化が出る
お通じが良くなり、腸内環境が整ってくると必要な栄養分をしっかり吸収しながら、老廃物を排出することができるので、体の内側から健康な状態になっていきます。そうすると、女性の方は敏感だと思いますが「お肌の調子」に変化が訪れるでしょう。

これは副次的なメリットではありますが、お肌の調子が良いということは体が健康な証ですから、納豆など植物性乳酸菌を摂取することが役立つ理由といえますね。

植物性乳酸菌は免疫力アップにも役立つ!

健康な体に欠かすことができないのが「免疫力」です。免疫力が低下しているとウイルス性の病気に感染しやすくなりますし、ちょっとしたケガなどの治りにも時間がかかってしまうこともあります。

(1)免疫力低下の原因
・加齢
誰でも同じですが、年齢とともに少しずつ免疫力が低下していきます。これは免疫を司っている「T細胞」「B細胞」と呼ばれる免疫細胞が、加齢とともに増える力が低下し、正常に働く免疫細胞が少なくなっていくからと言われています。

また、若い頃なら新しく免疫細胞が生まれる機能も活発でしたが、加齢とともにこの機能も低下していくため、免疫力が低下しがちになります。

・妊娠
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化します。また、食事が思うように食べられないということも出てきます。そのため免疫力が低下することがあります。

・ストレス
精神的なストレスがかかると免疫力が低下すると言われています。詳しい原因はわかっていませんが、ストレスを感じると血管が収縮することが増えるため、血液の流れが悪くなり、体の隅々まで新鮮な酸素や栄養分を運べなくなるからではないかと言われています。

・栄養不足
免疫力の低下には栄養が関わっています。特に栄養素の中でも細胞を作るために必要なタンパク質の摂取には気をつけておきたいところです。

(2)腸と免疫力の関係
ではこのような、体にとって大事な免疫力はどこで作られているのかというと「腸」なのです。腸は、細菌やウイルスの中で、体に必要のない菌を排除しようとします。また、食べ物と一緒に入ってきた安全ではない菌も排除しようとします。また、腸内環境が整うと細胞を活性化させるために必要な栄養素の吸収を改善できますので、加齢による免疫力低下か妊娠中の免疫力低下にも効果が期待できるでしょう。

他にもある!腸を整える食材とは

植物性乳酸菌の他にも、腸を整えるのに有効な食材があります。

食物繊維

植物性乳酸菌のエネルギー源となるのが食物繊維です。食物繊維は腸内環境に大きく影響する食材です。「日本食品標準成分表」でも、食物繊維は「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分」と定義されています。このように食材の中で、食べ物の消化を効率よく助けてくれるのが食物繊維ですから、積極的に摂取しておきましょう。

また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きもあると言われていますので、糖尿病や高血圧が気になる方にもおすすめです。

食物繊維を含む食材

水溶性食物繊維:大麦、果物、野菜、もずく、めかぶ、昆布、わかめ、など
不溶性食物繊維:穀類、豆類、ココア、ピーナッツ、など

オリゴ糖

食物繊維と同じように植物性乳酸菌のエネルギー源になるのが「オリゴ糖」です。オリゴ糖は腸内環境を整えるときに重要な栄養分となるため、しっかり摂取しておきたい糖分です。

オリゴ糖は糖分なのですが、血糖値に影響することが少ない糖分なので、ダイエット中の方にも安心です。オリゴ糖には次のような種類があります。

大豆オリゴ糖:大豆のタンパク質から作られたオリゴ糖です。1日3g摂取すると腸内の善玉菌であるビフィズス菌が増加するといわれています。

フラクトオリゴ糖:砂糖を原料にし、消化酵素で分解されにくくした糖分です。

イソマルトオリゴ糖:醤油やハチミツなどに含まれるオリゴ糖です。熱や酸に強いため料理に利用しやすいオリゴ糖です。

植物性乳酸菌のまとめ

植物性乳酸菌は、私たちの健康を強めてくれる乳酸菌だということです。毎日の食事の中で納豆や味噌などを追加し、腸内環境を整えながら健康な暮らしを続けていきましょう。

もし植物性乳酸菌だけではなくて、毎日の食事そのものから健康的な内容に整えていきたい。そんな方は、私たち「配食のふれ愛」が原材料からこだわり栄養バランスを考えた食事を「宅配食」としてご提供しています。今なら無料試食キャンペーン中ですので、お気軽に試していただくことができます。

宅配食に納豆をプラスして、これまでの食生活を見直し整えてみてはいかがでしょうか。

この記事の作成者:日比野新(文筆業)
この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る>