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HOME > コラム一覧 > わさびの効果・効能について / 更新日:2020年2月10日
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わさびの効果・効能について

わさびの効果・効能について

わさびといえば、鼻に抜ける特有の辛味とさわやかな香りが特徴で、お刺身やお寿司には欠かせない薬味です。わさびには健康や美容にさまざまな効果があることも、解明されはじめています。

わさびとは

わさびは日本原産の多年生水生植物です。山間の、夏季でも比較的気温が低い谷川の浅瀬に自生していますが、古くから栽培もされています。しかし栽培は水質や水温、気温、土壌などの条件が厳しく収穫できるまでに時間がかかることから、希少価値が高く、比較的高価な食材といえます。

現在、主に流通しているわさびには、加工品の原料も含めて、本わさびと西洋わさびがあります。

本わさび

アブラナ科ワサビ属で日本原産のわさびを「本わさび」と呼んで、西洋わさびとは区別しています。山間地の湧き水や清流の流れる渓流などで栽培される沢わさびと、多湿で涼しい土地の畑で栽培される畑わさびがありますが、植物分類上は同じ植物です。
通常すりおろして食べるのは、わさびの根茎部分ですが、わさびの葉や花芽も食べることができます。

花わさびと葉わさび

花を咲かせる前のつぼみの状態の若い花茎を「花わさび」といいます。わさび特有の爽快な辛みと、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。つぼみが開く前の2~3月が食べごろです。

わさびは根茎の先から次々と新しい葉を出し、外側の葉を落として成長します。「葉わさび」は、開いたばかりの若い葉を収穫したものです。根茎の成長のためにも葉は必要なので、ひとつの株からは、限られた枚数しか採ることができません。葉わさびも、特有のさわやかな香りと風味が楽しめます。

花わさびも葉わさびも、特有のさわやかな辛みを出すには下処理が必要です。まず塩をふってよくもみ、アクを出します。水洗いをしてから沸騰したお湯に入れて下ゆでし、ザルにあげて冷まします。この下処理をしたあとに、おひたしや和え物、醤油漬けなどでおいしく食べることができます。炒め物や天ぷらにする場合は、下処理をせずに炒めたり揚げたりしても大丈夫です。

西洋わさび

アブラナ科トモシリソウ属で、ヨーロッパが原産です。別名ホースラディッシュ、北海道では「山わさび」「アイヌわさび」などとも呼ばれます。明治の初めに日本に伝わり、西洋料理ではソースの材料や料理の付け合せとして使われます。本わさびの約1.5倍の辛さがあるといわれ、粉わさびやチューブタイプなどの加工わさびの原料としても多く使われています。

以前は長野県、埼玉県、北海道などで栽培がされていましたが、現在は、原産地であるヨーロッパに気候が似ている北海道が主な産地になっています。本わびに比べてピリッとした辛味が際立ち、あっさりとした風味は肉料理によく合い、ローストビーフには欠かせない薬味です。北海道では粗くすりおろしたホースラディッシュにしょうゆをかけて、ごはんにのせて食べたり、卵かけごはんの薬味として食べることもあるようです。

わさびの歴史

日本では古くから自生していたわさびを食用にしていたようですが、もともとは薬草としての要素が強かったようです。

飛鳥・平安時代

奈良県明日香村の苑地遺構から出土された木簡に、わさびについての記録があります。「委佐俾三升(わさびさんしょう)」と、わさびと記された最古の木簡で、わさびを保管する容器に付けられたラベルと考えられています。

江戸時代

わさびの栽培が始まったのは江戸時代初期からといわれています。美食家であったといわれる徳川家康はわさびの風味をとても気に入り、わさびの葉が徳川家の家紋に似ていることから、門外不出としたと伝えられています。

安倍川上流の有東木(うとうぎ)、現在の静岡市は、わさび発祥の地とされています。
わさびが現在のように寿司の薬味として使われるようになったのは、江戸時代の文化・文政年間(1804―1830)のころといわれています。わさびをつけた握り寿司は、江戸の町で人気となり、庶民の間に広まりました。冷凍や冷蔵の技術や設備のない時代、わさびを使うことで、食材の臭みや細菌の繁殖などを抑えられることを経験的に知っていたと考えられています。

大正時代から現在

まだまだ冷凍・冷蔵技術や物流が発達していなかった大正時代初期に、製茶の技術を参考にして、わさびを乾燥・粉末にした粉わさびが開発されました。その後、西洋わさびを原料とした粉わさびが開発され、昭和46年(1971年)に、お刺身などについている練りわさびの小袋タイプや、チューブタイプの本わさび、ドレッシングや調味だれなどが次々と発売され、わさび商品のラインナップは充実していきました。現在はお刺身やお寿司などの和食だけではなく、肉料理や洋食にも幅広く使われるようになっています。また、わさびのいろいろな健康・美容効果に着目し、健康食品や化粧品などにも応用の幅が広がっています。

わさびの成分

本わさびと西洋わさびでは、その構成成分が異なります。ここでは主に本わさびについて記します。

辛味の成分

辛味の成分は本わさびも西洋わさびも同じ、アリルからし油(アリルイソチオシアネート)です。アリルイソチオシアネートは鼻にツーンとくる辛味の成分で、からしにも含まれています。本わさび、西洋わさび、からしでは、その他の香りにかかわる成分が異なり、それぞれの風味を特徴づけているといえます。

わさびはすりおろすことで辛味が得られます。すりおろすことでわさびの細胞組織が破壊され、ミロシナーゼという酵素が働いてグルコシノレートがアリルイソチオシアネートとグルコースと硫酸に分解されて生じます。アリルイソチオシアネートは揮発性があるため、口に入れると鼻腔へ広がり、特有のツーンとした辛味を感じます。

栄養成分

生わさびの根茎には、カリウムやカルシウム、ビタミンKやビタミンCなどが比較的多く含まれています。一般的にわさびの1回の喫食量は非常に少ないため、わさびからビタミンやミネラルなどを十分に補給することは難しいといえます。しかし、わさび特有の有効成分については、少量の摂取でも効果が得られる場合があるようです。

わさびの効果・効能

いろいろな実験や研究によって、わさびの効果や効能がわかり始めています。その主な有効成分はアリルからし油の1種である6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)という成分で、生の本わさびの根茎部分に多く含まれます。

抗菌・抗虫作用

わさびには細菌の繁殖を抑制したり、寄生虫の活動を停止させる効果があります。
わさびの抗菌作用については多くの研究が行われており、酵母の発酵を阻害したり、病原性大腸菌O-157や黄色ブドウ球菌など食中毒の原因菌に対しても増殖を抑制する作用があることがわかっています。これらの効果から、わさびから抽出されるアリルイソチオシアネートは抗菌作用のある食品添加物として認可されており、市販のお弁当などの抗菌・防カビ剤などが開発されています。

また、魚介類に繁殖するアニサキスという寄生虫に対しての、わさびの効果について調べた実験結果があります。

< わさび溶液による寄生虫の動きの変化 >
(東京都立衛生研究所 村田以和夫氏ら 1988)

5分 15分 30分 60分
0.5g 2.0g 0.5g 2.0g 0.5g 2.0g 0.5g 2.0g
練りわさび × ×
粉わさび × ×
本わさび ×

◎=活発に前進する
○=体を巻き込むのみ
△=体を弱々しく巻き込む
▲=刺激に動かずも、24時間後に動き出す
×=24時間後も動かず

練りわさび、粉わさび、本わさびで、若干効果の違いはありますが、およそ15分でアニサキスの活動が弱まるという結果です。生の魚を食べるときにわさびを薬味にすることは、おいしさだけではなく、衛生面からも効果的な組み合わせであるといえます。

消臭効果

お刺身やお寿司にわさびを添える習慣は、魚介類の生臭さを消す目的から始まったといわれます。魚介類の生臭さの原因となる成分はアミン類ですが、わさびに含まれるアリルからし油はアミンと反応して他の化合物に変化させることで生臭さが消えます。

抗酸化作用、抗がん作用

わさびには、体内で活性酸素が過剰になる前に抑制する効果があります。ワインポリフェノールなどにも抗酸化作用があり、こちらは増加した活性酸素を消失させる働きですが、わさびのように活性酸素の発生を抑制する働きには、持続性があるといわれています。また肝臓で発がん性の物質を分解するときに必要な酵素の働きを助けることから、抗酸化作用とあわせて、がんの予防効果も期待されています。

アレルギー症状緩和

6-MSITCと接触したヒト好酸球の遊走活性が抑制されるという実験結果があります。このことから本わさびが花粉症の症状を軽減する可能性があると考えられ、実験や研究がすすめられています。

美肌効果

本わさびから抽出した6-MSITCを1日1.0㎎、12日間摂取した場合と、摂取しない場合で肌の状態を比較した実験では、顔の明るさや、シミ・そばかすにおいて改善効果がありました。血流促進の作用によって、肌の新陳代謝を促進することとあわせて美肌効果が期待できると考えられています。

糖尿病合併症予防

糖尿病モデルマウスの実験において、本わさびから抽出した6-MSITCを含んだえさを4週間摂取させたところ、腎機能の改善が認められたという実験があります。このことから、糖尿病性の腎臓疾患を予防する効果が期待できると考えられています。

わさびの選び方とおいしい食べ方

生のわさびが手に入ったときには、新鮮な辛味と香りを楽しんでみましょう。辛みと香りを十分に引き出すことで、わさびの有効成分も効果的に摂取することができます。

おいしいわさびの選び方

根茎が太過ぎず、細すぎず、根元から茎がついている上の方まで、同じくらいの太さで円柱形に近いものを選びましょう。みずみずしく、緑色の鮮やかなものが新鮮です。ゆっくりと時間をかけて成長したものの方が、肉質が緻密でおいしいので、持ったときにずっしりと重みを感じるものを選ぶとよいでしょう。

生わさびのすりおろし方

生わさびは葉のついている上の方からすりおろしましょう。わさびのすりおろす部分は根茎と呼ばれ、茎にあたる部分なので上の方が新しい組織です。そのため、上の方が色がきれいで香りも強いといわれます。生わさびは皮の部分が辛いといわれています。大きなコブを切り落とし、表面をたわしなどでよく洗ってから、皮をむかずにすりおろす方が生わさびの良さを味わえます。皮にはやや苦味もあり、すりおろしたときの色が黒っぽくなるため、お好みで皮を薄めにむいてもよいでしょう。

辛味と香りを十分に引き出すには、細胞を細かく破壊することが大切です。目の細かいおろし器を使って、力を入れ過ぎずにゆっくりと円を描くようにすりおろします。
すりおろしたわさびは3~5分で辛味と香りがピークに達します。30分後には辛み成分は揮発してなくなってしまうので、おろしたてがおいしいといえます。

KAGOMEのウェブサイトです。わさびのすりおろし方や保存の方法が、画像で説明されていますのでご参照ください。
https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201906/9804/

わさびの薬味以外の食べ方は

わさびの食べ方は、すりおろして薬味にするだけではありません。健康や美容効果を期待する場合は、毎日継続して1日に5gの摂取が目安といわれています。

・わさび漬け
わさび漬けといえば静岡県のお土産の定番で、わさびと酒粕で作られています。現在はスーパーなどでも比較的手軽に購入できるごはんのお供ですが、わさびの有効成分6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートは、酒粕と一緒に摂ることで吸収率が上がることがわかっています。そのまま食べるだけではなく、マヨネーズやクリームチーズとあわせて野菜スティックのディップにしたり、サンドイッチやトーストなどパンとあわせるのもおすすめの食べ方です。

・わさび丼
生わさびが手に入ったら、ぜひ試したい食べ方です。前記の方法で生わさびをすりおろし、炊き立てのごはんにかつお節とちぎった海苔をのせて、おろしたてのわさびをトッピングします。しょうゆやポン酢をかけて食べましょう。分量は全てお好みです。お茶漬けにしてもわさびの辛みと香りが立っておいしくいただけます。

・わさび焼酎
生わさびが手に入ったら、焼酎におろしたてを少量入れてみましょう。ロックや水割り、ソーダ割り、お湯割りなど、飲み方はお好みですが、お湯で割るとより香りが立ちます。食前酒として適量飲むことで、食欲を増進する効果が期待できます。

まとめ

本わさびの抗菌作用や消臭作用は、古くから経験的に理解されていました。現在、それ以外の健康・美容効果についても多くの可能性が示唆されています。今後、わさびの効果について更なる研究と、実用への応用・開発が期待されます。日常の食事の中に、少しずつ取り入れてみましょう。

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