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貧血の原因は?簡単に分かるチェック方法や予防のための食事療法について解説!

作成日:2019年6月10日

こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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貧血の原因は?簡単に分かるチェック方法や予防のための食事療法について解説!

「最近疲れやすい」「動くと動悸や息切れがする」・・・その症状、もしかすると「貧血」が原因かもしれません。高齢者の場合、貧血の背景に別の病気が隠れている場合があります。ここでは、貧血の原因や自分でできるチェック方法、食事療法について詳しく解説します。

貧血とは?

血液中に含まれる赤血球およびヘモグロビンが不足している状態のことを貧血と言います。ヘモグロビンは赤血球の中に存在しており、身体中に酸素を運搬する大切な役割を担っています。そのため、ヘモグロビンが不足すると、身体が酸欠状態となり様々な状態を引き起こします。貧血は特に女性に多く、女性の10人に1人が貧血と言われています。若い女性の場合には過多月経や妊娠・出産などによって貧血となることがありますが、高齢者の場合には貧血となった背景に別の病気が潜んでいる可能性があります。

貧血の症状

身体が酸素不足の状態となる貧血は、様々な全身の症状を引き起こします。貧血が緩やかに進行すると、自覚症状が無いこともあります。

失神、めまい、疲れやすい、身体がだるい、息切れ、動悸、頭痛、肩こり、イライラ、顔色が悪い、爪が割れやすい、抜け毛や枝毛が増える、肌が荒れる、筋肉のこわばり、集中力の低下、微熱など

貧血の診断

貧血は血液検査を行い、血液中の赤血球の数やヘモグロビン濃度などを測定して診断されます。
WHOでは貧血の基準を、ヘモグロビン濃度が成人男性では13g/dl、成人女性では12g/dl、高齢者では男女問わず11g/dlとしています。

<自分でできる簡単なチェック方法>
・下まぶたの色が白っぽくないか
「あっかんべー」をするように下まぶたをめくってみましょう。下まぶたをめくるとピンク色~赤色をしているのが正常ですが、白~薄ピンク色をしている場合は要注意です。

・爪の色が白っぽくないか
爪から透けて見える皮膚の色が白っぽくないか見てみましょう。正常だとピンク色をしています。爪がデコボコしていたり、反っていたり、割れやすい、というのも危険信号です。

貧血の原因は?

・鉄欠乏性貧血
ヘモグロビンは鉄分によって作られるため、鉄分の不足が原因となって起こる貧血のことです。鉄分は偏った食事やダイエットなどで栄養不足となったり、成長期や妊娠により身体で使われる鉄分の量が多くなったり、出血で鉄分の排出が多くなることなどが原因で不足となります。また、胃を切除する手術をしている場合には、胃から鉄分を吸収しにくくなるため、鉄分が不足して貧血となることがあります。鉄欠乏性貧血は、貧血の中で最も多く見られるタイプで、体の60~80%を占めています。

・再生不良性貧血
血液中の白血球、赤血球、血小板すべてが減少する病気で国の指定難病となっています。生まれつきの遺伝子の異常によって発症することがありますが、後天性が患者の大部分を占めており、その90%以上が発症の原因が不明な病気です。

・悪性貧血(巨赤芽球性貧血)
赤血球を作るのに必要なビタミンB12と葉酸が不足することにより、赤血球が減少して起こる貧血のことです。ビタミンB12の吸収には胃液が必要であるため、胃を切除する手術をしている場合にビタミンB12を吸収できなくなることで発症します。葉酸は普段の食事から摂取することができるため不足することはほとんどありませんが、偏った食生活や、重い肝臓病のある人、激しい下痢が続くことで不足します。また、大量に飲酒をする習慣がある場合にも葉酸が不足しやすくなります。

・溶血性貧血
赤血球の寿命は約120日間ですが、それよりも早く何らかの原因で赤血球が壊れてしまうことで赤血球の数が不足して起こる貧血のことです。原因は遺伝子の異常や自己免疫疾患、細菌感染、アレルギー反応、激しい運動など様々です。

・腎性貧血
腎臓では赤血球の産生を促すホルモンが分泌されています。腎臓の機能が低下するとそのホルモンも分泌されにくくなり、赤血球の数が不足することで貧血が生じます。加齢や生活習慣病の合併症などで腎臓機能は低下するため、高齢者に多い貧血の1つです。

・炎症性貧血
感染症や関節リウマチ、がんなどの慢性的な炎症があると炎症性サイトカインというたんぱく質が分泌されます。この炎症性サイトカインの分泌が長期的になると、体内の鉄分をうまく使えずに赤血球が産生することができなくなるため貧血を起こします。

・薬剤性貧血
薬の副作用により赤血球が破壊されたり、産生が抑制されることなどが原因となり起こる貧血のことです。高齢者は薬を内服していることが多いため、注意したい貧血です。頻度はあまり高くありませんが、多くの医薬品で副作用として貧血を起こすことがあります。

・老人性貧血
貧血の程度が軽度で1年以上変化がなく、原因が不明なものを老人性貧血といいます。赤血球を作るホルモンの減少や血液を造る骨髄の働きが低下するなど、加齢に伴って起こる機能低下が影響していると考えられています。

貧血の原因となる病気

貧血の背景には病気が隠れている場合があります。貧血が症状として現われる病気の一例を紹介します。

・消化管の潰瘍
胃や、十二指腸に潰瘍ができるとそこから出血することにより貧血をきたすことがあります。ストレスやピロリ菌、鎮痛薬の副作用が原因で潰瘍ができると考えられています。

・消化管のがん
胃や大腸などの消化管のがんも潰瘍と同じように少しずつ出血することによって赤血球が不足して貧血となります。また、食欲低下による栄養不足、抗がん剤や放射線療法の副作用なども貧血の原因となります。

・血液のがん
血液のがんである白血病や多発性骨髄腫では、赤血球が産生されずに貧血となることがあります。

・子宮の病気
子宮筋腫や子宮内膜症などがあると、過多月経になりやすくなります。その場合は貧血を治すために過多月経の治療も必要です。また、子宮がんの場合にも出血によって貧血を生じることがあります。

・内分泌疾患
甲状腺ホルモンや副腎ホルモン、男性ホルモンは赤血球の産生を促す働きがあるため、甲状腺機能の亢進症や低下症、副腎皮質機能低下症、下垂体機能低下症などホルモンの分泌が障害されることで、貧血を伴うことがあります。

・腎臓の病気
糖尿病や高血圧、動脈硬化などがあると腎臓は障害を受け、腎臓の機能が低下してしまいます。腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンという赤血球の産生を促すホルモンの分泌も低下してしまうため、赤血球の産生が抑制され、腎性貧血が起こります。

・肝臓の病気
慢性肝炎や肝硬変などの肝臓の病気では赤血球が変形しやすくなったり、血液中の古くなった赤血球を壊す役割を持つ脾臓が腫れることで寿命を迎えていない赤血球が破壊されやすくなるため、貧血を伴うことがあります。

貧血の治療法

貧血の治療は血液内科、もしくは一般的な内科で行われます。しかし、貧血の原因に他の病気がある時には、専門医に診てもらい治療を行う必要があります。
貧血の中で最も頻度が高い鉄欠乏性貧血では鉄剤の内服を行います。貧血が進行している場合には鉄剤の点滴や、輸血が必要なこともあります。偏った食生活が原因の貧血では鉄剤の補給だけではなく、食生活の改善が必要です。ビタミンB12や葉酸が不足している場合にはそれらを補う薬剤を内服することもあります。

貧血を予防するための食事とは?

鉄欠乏性貧血の最大の予防方法は食事療法です。食事から赤血球を作るために必要な十分な栄養を摂取することで、鉄欠乏性貧血を予防することができます。食事療法の基本は1日3食バランスの良い食事をとることです。必要以上のダイエットや欠食は栄養が不足し、貧血の原因となります。

・鉄分をとる
→食品に含まれて居る鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄は身体に吸収されやすく非ヘム鉄は吸収されにくい、という特徴があります。ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に多く含まれ、非ヘム鉄は植物性食品に含まれて居ます。非ヘム鉄は、動物性たんぱく質や、ビタミンCを含む食品を一緒にとると、鉄分の吸収を助けることが出来ます。

「日本人の食事摂取基準」では1日の鉄の摂取推奨量は、70歳以上の高齢者の場合、男性が7.0mg、女性が6.0mgとされています。

ヘム鉄を多く含む食品(吸収率15~25%)非ヘム鉄を多く含む食品(吸収率2~5%)
豚肉、鶏肉、牛肉などの肉類
もつ、レバーなどの内臓類
かつお、いわし、まぐろなどの魚類
鶏卵
しじみ、あさりなどの貝類
大豆、あずき、ココアなどの豆類
ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜

・たんぱく質をとる
→たんぱく質は非ヘム鉄の吸収を良くするとともに、ヘモグロビンを作るために必要な材料です。1日に、卵1個+魚1切れ+肉80g+豆腐半丁を目安として摂取すると良いでしょう。

鉄とたんぱく質を多く含む食品(100gあたり)

食品鉄(mg)たんぱく質(g)
豚レバー1320.4
鶏レバー919
あさり2.73.4
牛ヒレ肉2.621.4
豆腐1.46.8

・ビタミン類をとる
→ビタミンCは食品に含まれる鉄を利用するために不可欠なビタミンです。また、ビタミンB12と葉酸は正常な赤血球を作るために必要な栄養素であるため、積極的に補いましょう。牛や豚のレバーや卵黄にはビタミンB12と葉酸の両方が多く含まれています。

鉄とビタミンCを多く含む食品

食品鉄(mg)ビタミンC(mg)
パセリ9.3200
ほうれん草3.765
小松菜3.075
菜の花2.7120
ブロッコリー1.9160

・鉄分が含まれている栄養補助食品を利用する
→栄養補助食品を使うことで食事だけでなく、おやつでも鉄分を補うことができます。

・食事中や食事直後にタンニンが含まれる飲料を控える
→タンニンは緑茶やコーヒー、紅茶に多く含まれており、鉄分と結合してしまうため鉄分の吸収が悪くなります。

・玄米、おからなどの不溶性食物繊維が多い食品は控える
→不溶性食物繊維は鉄分を一緒に身体の外へ排出してしまうため、吸収を妨げてしまいます。

・加工食品などの添加物が入った食品は控える
→ハムやソーセージ、スナック菓子、などに使用される添加物には鉄分の吸収を妨げるものがあります。

まとめ

貧血は、めまいが起きて転倒してしまったり、他の病気が隠れていたりする可能性があるため、高齢者の場合は特に放置するべきではありません。貧血の症状が当てはまる場合には病院を受診して、自分の貧血がどのタイプなのか知っておく必要があります。貧血の頻度としては高い鉄欠乏性貧血の場合は、食事療法で予防や改善が期待できます。食生活を見直して赤血球を作るのに必要な十分な栄養を摂るように心がけましょう。その他のタイプの貧血は、なかなか自分で予防するのは難しくなります。そのため定期的に血液検査を受け、早期に病気を発見することが大切です。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html

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