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脳梗塞の症状、治療法、予防のための食事療法について詳しく解説!

作成日:2019年6月10日

こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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脳梗塞の症状、治療法、予防のための食事療法について詳しく解説!

わが国の死亡原因第3位である脳卒中は、その60%が脳梗塞によるものだと言われています。また、脳卒中は介護が必要となる原因の第1位です。脳梗塞の発症のサインを見逃すと命を落としたり、寝たきり状態となってしまうことも。ここでは脳梗塞の原因や、症状、予防のための食事療法などについて詳しく解説します。

脳梗塞とは?

脳梗塞とは、脳の血管が塞がって血流が途絶えてしまうことにより脳の組織が壊死してしまうことです。命を取り留めても一度壊死した脳の組織は回復することはないため、壊死した部分の機能は失われ後遺症が残ることがあります。そのため、発症後は介護が必要になってしまうことも少なくありません。脳梗塞の発症者が増え続けている背景には、高齢化の進展や食生活の欧米化などがあります。特に夏場は脱水状態になりやすいため、血液がドロドロした状態となり脳梗塞を発症しやすいことが明らかになっており、高齢者は注意が必要です。

脳梗塞の原因は?

脳梗塞は発症の要因により、3種類に分けられます。

(1)アテローム血栓性梗塞

脳内の動脈硬化が進行して血栓を形成し、血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。動脈硬化とは、血管の内壁にドロドロとした脂肪やコレステロールなどの塊が付着し、血管の内径が細くなってしまう状態のことです。動脈硬化は高血圧や高脂血症、喫煙、糖尿病、肥満が5大危険因子であり、危険因子を併せ持つ程動脈硬化が起こりやすくなります。

(2)ラクナ梗塞

脳の深部に通っている細い血管の動脈硬化が進行して血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。小さな梗塞が多発することがあります。

(3)心原性脳塞栓

心臓で出来た血栓が血流に乗り脳の血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。高齢者では弁膜症などの心疾患や心房細動などの不整脈を起こしやすく、心原性不整脈は年齢が上がるほど発症の割合は増加します。心房細動とは、脈のテンポがバラバラになる不整脈のことで、加齢や心疾患などが原因で、心房が小刻みに動くことによって正しい収縮と拡張ができず、血液が滞って血栓ができやすくなります。高齢者では心房細動の有病率が高くなるため、脳梗塞予防のために抗凝固薬などを内服し続ける必要があります。

種類別の特徴

脳血栓症 脳塞栓症
梗塞の種類 ラクナ梗塞 アテローム血栓性梗塞 心原性脳塞栓
梗塞の大きさ 小梗塞(1~1.5cm) 中~大梗塞 中~大梗塞
発症時の状態 覚醒時に多い 睡眠中など安静時 日中活動時
症状の起こり方 比較的緩やか 緩やか
段階的に症状が悪化
突発完成
意識障害 ほとんどない なんとなくおかしい やや遅れて強くなる
失語、失認、失行等 ない あまり多くない 多い

失語・・・言葉の理解・表出の障害
失認・・・感覚器に異常は無いのに周りの状況を把握する能力が低下する障害
失行・・・日常的に行っていた動作などが運動麻痺が無いのにできなくなってしまう障害

脳梗塞の症状は?

脳梗塞でもっとも多い症状は、身体の右半身、左半身どちらかに現れる運動麻痺、つまり急に片側の手足だけが動かなくなることです。次に多いのは言葉に関する障害で、ろれつが回らなくなったり、言いたいことが言えなかったり、逆に相手が何を言っているのか理解できなくなったり、という症状が起こります。

他にも様々な症状が現れることがあります。これらは、1つだけではなくいくつか重複してみられる場合もあります。

<脳梗塞の症状>
・急に片方の手足の力が抜ける
・片足を引きずる
・よくつまずくようになる
・言葉が出てこない、理解できない
・ふらつきがあり、真っ直ぐ歩けない
・片方の手足がしびれる
・顔半分が麻痺して動かない
・急なめまい
・片方の目だけ物が見えない
・物が二重に見える

このような症状はある日「突然」起こります。症状が悪化する前に、すぐに救急車を呼びましょう。

脳梗塞が起こったらどうする?

脳梗塞の場合には、発症して数時間以内に治療を開始すると後遺症が最小限にできる可能性があります。そのため、症状が現れたらすぐに救急車を呼ぶ必要があります。症状が軽くても決して自分で運転して病院に向かってはいけません。大きな事故に繋がるおそれがあります。

救急車が来るまでは、意識がある場合はすぐに周囲の人に助けを求め、その場で横になりましょう。安静を保つことで脳の血流を維持するためです。意識が無かったり、呼びかけても反応が悪い場合には、舌根が沈下して気道が塞がらないようにするために、肩の下にタオルなどを入れて首を後ろ向きに反らせて気道を確保します。吐きそうな場合には、麻痺している側を上にして横向きにし、窒息や誤嚥を防ぎましょう。

何か変、おかしいな、と思った時に一刻も早く病院を受診するよう呼びかける「FAST(ファスト)」という標語があります。これは、脳卒中を疑うべき症状の頭文字を合わせたものです。脳卒中を疑う症状があったときに躊躇無く救急車を呼べるよう是非覚えておきましょう。血流が途絶えた細胞はどんどん壊死していくため、1分1秒でも早く治療を開始することが大切です。

Face:顔
片方の顔が下がっていないか?

Arms:腕
腕を両方挙げることはできるか?

Speech:言葉
ろれつがはっきり回っているか?
言葉は理解できるか?

Time:時間
発症時刻

脳梗塞の治療法は?

脳梗塞の急性期には保存的治療が一般的で、薬物治療が基本になります。発症した脳梗塞のタイプによって使用する薬剤や治療法は異なります。ここでは脳梗塞の治療法の一部を紹介します。

・経静脈血栓溶解療法(t-PA療法)
t-PAという薬剤を点滴で投与し、脳に詰まった血栓を溶かす治療法です。治療を受けた約4割の患者さんが、回復すると言われています。この薬剤は脳梗塞発症後4.5時間以内までに開始することで有効かつ安全に使用できます。

・動脈内血栓溶解療法
足の付け根(大腿動脈)からカテーテルを挿入し、脳の詰まっている部位の手前に血栓を溶かす薬を入れる治療法です。中大脳動脈という血管が詰まった場合に行われます。発祥から6時間以内の患者に有効ですが、4.5時間以内であれば前述のt-PA療法が第一選択となります。

・血管内治療
t-PA療法が行えなかったり、効果が無かった場合に行われる治療法です。カテーテル治療で特殊な器具を使って血栓を吸い取ったり、絡め取る治療をします。この治療法は発症から8時間以内という条件があります。

・抗血栓療法
血液を固まりにくくする薬剤を治療の早期から投与することで症状の進行や悪化を防ぎます。

脳梗塞の予防方法は?
脳梗塞を発症しやすくなる危険因子を減らすことが脳梗塞の発症予防のためには重要です。

・高血圧、糖尿病、高脂血症の治療
→病院を受診し、しっかりと決められた通りに薬を飲みましょう。収縮期血圧が10~20mmHg低下すると脳卒中の発症リスクが50%低下する、ということが分かっています。また、糖尿病では血糖コントロールの目安であるHbA1cを1%低下すると脳卒中の発症リスクは12%低下すると言われています。

・心房細動を放置しない
→心房細動がある場合には放置せず病院を受診し、血栓をできにくくする薬を適切に飲むことで高い予防効果が期待できます。副作用として出血しやすくなってしまうため、定期的に受診して検査をすることが大切です。

・ストレスをためこまない
→ストレスが多い職業では脳卒中の発症リスクが高い、ということが分かっています。ストレスが不健康な生活を促す場合があるためです。

・禁煙をする
→タバコは動脈硬化を進行させ、脳卒中の発症リスクを高めるためです。

・適正体重を保つ
→肥満は万病のもとです。適正体重は身長(m)×身長(m)×22で求めることができます。また、メタボリックシンドロームの診断基準である胴回りが男性では85cm、女性では90cmを上回らないようにしましょう。

・急激な温度差に注意する
→特に暖かい場所から冷たい場所への移動は心臓の負担となり血圧の急上昇を引き起こすため注意が必要です。

・こまめに水分補給を行う
→高齢者は脱水になりやすいため、血液がドロドロと固まりやすくならないようこまめに水分補給を行うことが大切です。特に夏場や、発熱、嘔吐、下痢時にはいつも以上に水分を摂ることを心がけましょう。

脳梗塞を予防するための食事療法とは?

生活習慣病の治療とともに重要なのが食生活の改善です。食事に気をつけることで、動脈硬化予防にも繋がるため、脳卒中の発症リスクを低下させることができます。

・3食バランス良く、主食、たんぱく質、野菜を摂る
→量とバランスに気をつけ、3食しっかり食べることが大切です。特に野菜は1日300g以上を目標に摂りましょう。

・味付けは薄めにする
→塩分の摂取過多は高血圧の原因となります。1日6g未満を目標に減塩しましょう。

・動物性脂肪、トランス脂肪酸は摂り過ぎない
→悪玉コレステロールを増やすため、肉やバターなどの動物性脂肪は摂り過ぎないようにしましょう。マーガリンやショートニングも悪玉コレステロールを増やすトランス脂肪酸を多く含みます。これらは、パンや菓子類、加工食品などに使われています。

・アルコールは控える
→カロリーの摂取過多を避けるためです。アルコールは食欲を増進させるため、食べ過ぎの原因となります。

・糖質、甘いものの過剰摂取は控える
→血糖値が上がりすぎると血管が傷つき、動脈硬化が促進され、血栓ができやすくなります。

・青魚を積極的に摂る
→いわしやさんま、さばなどの青魚にはDHAやEPAという成分が多く含まれているためです。悪玉コレステロールを下げたり、血栓をできにくくする効果があります。

・いも、葉野菜、豆類、海草、きのこ、こんにゃく類を積極的に摂る
→食物繊維が豊富であり、悪玉コレステロールを下げる効果があります。いもや葉野菜にはカリウムが豊富に含まれているため、降圧作用や脂質代謝を改善させる効果もあります。
また、海草、きのこ、こんにゃく類は低エネルギーで満腹感をもたらします。

まとめ

脳梗塞は発症すると命の危険や命を取り留めたとしても後遺症が残る可能性があり、今までと同じような生活を送ることが困難になってしまうこともあります。生活習慣病や心房細動が持病にあると脳梗塞の発症リスクは高まるため、適切な治療を行うとともに食習慣の改善も大切です。
塩分制限や栄養バランスに配慮した食事を作るのは大変、という時は宅配弁当を利用してみてはいかがでしょうか。高齢者向け配食サービス「配食のふれ愛」には様々な種類のお弁当があり、塩分が制限されていても美味しく食べられるお弁当なども用意されています。

参考:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービスhttp://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph103.html

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