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HOME > コラム一覧 > 人工肛門ってなに?ケアの方法や日常生活、食事の注意点などを詳しく解説! / 更新日:2019年11月10日
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人工肛門ってなに?ケアの方法や日常生活、食事の注意点などを詳しく解説!

人工肛門ってなに?ケアの方法や日常生活、食事の注意点などを詳しく解説!

人工肛門は、がんや炎症性疾患などの場合に手術で腸を切除し、体外に排泄口を出すことによって作られます。人工肛門造設後は特に食事制限はありませんが、下痢や便秘をしやすかったり、においが気になったりすることがあります。ここでは、人工肛門のケアの方法や日常生活、食事の注意点について解説していきます!

人工肛門とは?

人工肛門

人工肛門とは直腸がんや大腸の閉塞により排泄が困難になった場合に腸を切除して体外に作られた排泄口のことです。腸の内側を折り返して作られるため、表面は粘膜で赤い色をしており、粘液で湿っています。形は人それぞれ円形や楕円形であったり、排泄口が1つだったり2つだったりします。痛みを伝える神経が無いため、痛みを感じることはありません。粘膜には血管が密集しているため、刺激が加わると出血しやすく、傷つかないようにケアをする必要があります。

また、肛門には括約筋という筋肉があるため、自分の意思で便を我慢したり、出したりすることができますが、人工肛門では排泄のタイミングをコントロールすることができません。そのため、袋状の装具をお腹に取り付け、便を受け止める必要があり、袋に便が溜まったら自分でトイレに捨てます。最近では、人工肛門のある方が利用しやすいオストメイト対応トイレがある施設が増えてきています。

人工肛門を保有している方は全国で18~20万人いると言われており、近年、人口の高齢化に伴い人工肛門を造設する手術を受ける患者も高齢化しています。高齢者は視力や手先の器用さの低下や認知症など様々な問題があり、自分で管理するのが難しい場合もあります。そのため、人工肛門について本人だけではなく家族も正しい知識を身につける必要があります。人工肛門の永久造設をしていて独居や老老介護など人工肛門の管理が困難である場合は、、身体障害者手帳の交付が受けられるため、在宅介護サービスなどを利用することができます。詳しくは各市町村の福祉事務所にお問い合わせください。

人工肛門造設を行う疾患とは?

・直腸がん
近年では技術の進歩により肛門を温存する手術が可能となってきていますが、進行性の直腸がんで肛門括約筋にまで及んでいる場合は人工肛門造設が必要になります。

・潰瘍性大腸炎
内科的治療による効果が見られないときに結腸を摘出し、人工肛門を造設することがあります。

・クローン病
難治性の肛門病変や内科的治療で改善しない穿孔や狭窄がある場合に人工肛門を造設することがあります。

永久的な人工肛門の適応となるのは、自然肛門やその周囲にがんがあり自然肛門を温存できない場合や自然肛門の機能不全がある場合などです。

病変や創部がある部分の排泄物の通過を避けるためや、腸閉塞や腹膜炎などで腸管を減圧する目的で一時的な人工肛門が造設される場合もあります。

人工肛門の種類とは?

人工肛門が造られる位置によって呼び方が違います。結腸に造られるのはコロストミー、回腸に造られるとイレオストミーと呼ばれます。

コロストミー:大腸から造られます。上行結腸ではお腹の左側、横行結腸では上側、下行結腸やS状結腸では左側、と切除する部位によって造られる部位が異なります。排泄される便も部位ごとに異なり、上行結腸では水っぽい便でS状結腸に近づくにつれ便は硬くなっていきます。

イレオストミー:小腸の回腸という部分の一部から造られます。通常はお腹の右側に造られ、排泄される便は水っぽく、下痢のような便です。

人によって人工肛門の形や場所は異なります。また、排泄口が1つの場合と2つの場合があります。

単孔式:排泄口が1つで、便が排泄されます。

双孔式:便が排泄される排泄口と粘液が排泄される排泄口の2つがあります。造られる場所により縦や横に並んでいます。

装具について

人工肛門から出てきた便は、取り付けた装具に溜まります。装具は、皮膚保護材という直接肌に貼り付ける面(面板といいます)と、便を受け止める袋からなり、装具には防水や防臭効果があるため正しい付け方をしていれば便やにおいが漏れることはありません。装具の交換間隔は一般的には週に2~3回程度で、発汗の程度や便の状態などにより個人差があります。交換日までは毎日同じ袋を使い、溜まったらその都度トイレに捨てます。

人工肛門の装具には面板と袋が一体となったワンピース型と、別々になったツーピース型など様々な種類があり、自分の人工肛門の形や体型に合ったものを選びます。

~装具のつけ方~
1、必要なものを準備する
・装具 
・石鹸、ボディソープなど
・キッチンペーパー
・ビニール袋

2、貼っている装具があれば剥がす
リムーバーを使い、貼っている装具をゆっくり剥がします。

3、人工肛門の周りの皮膚を洗う
皮膚に付いた排泄物はキッチンペーパーやティッシュで拭き取ります。よく泡立てた石鹸(ボディソープ)で人工肛門の周りの皮膚を洗い、シャワーで流します。

4、水気を取り、よく乾かす
キッチンペーパーで押さえ拭きをします。

5、新しい装具を貼る
お腹の皮膚のしわやたるみを伸ばしながら装具を貼ります。しわやたるみがあるまま貼ってしまうと便が漏れてしまうことがあります。貼った後は2~3分押さえ、密着させます。

<皮膚トラブル発生時の対処>
人工肛門周囲の皮膚トラブルは排泄物の接触やサイズが不適切な装具を使用していること、装具を剥がすときの刺激や、発汗により細菌に感染していることなどがあげられます。また、装具を貼る前に使用する皮膚保護材が肌に合わないことも考えられます。皮膚トラブルを予防、改善するためには以下のようなケアを行いましょう。

・装具を剥がすときは皮膚を抑えながらゆっくり剥がす
・人口肛門周囲の皮膚は優しく撫でるように洗う
・土台の孔は人工肛門より1~2mm大きめにカットする(小さすぎたり大きすぎたりしないようにする)
・装具を貼ったあと、皮膚に密着するよう上からしっかりと抑える

人工肛門周囲の皮膚にしわやくぼみがあったり、人工肛門が陥没しているなどケアが難しいことがあります。そういった場合や、装具の交換間隔や皮膚保護材の選択についてなど疑問や不明点がある時は、医師や看護師に相談しましょう。

日常生活での注意点とは?

日常生活で制限されることは特にありません。慣れれば人工肛門をつけたまま外出や運動をしたり、旅行に行くこともできます。

<衣服>
人工肛門が擦れて皮膚トラブルが起こるのを防ぐためにも、衣服を選ぶ時は、お腹周りがゆったりとしているものを選ぶと良いでしょう。ベルトが当たってしまう場合はサスペンダーを利用すると摩擦や圧迫を防ぐことが出来ます。お腹周りがきつく感じられなければジーパンを履いたり、着物を着たりと好きな服装をしても構いません。

<運動>
運動は格闘技など激しく身体がぶつかる競技以外であれば行うことが出来ます。ウォーキングなどの軽い運動から始め、少しずつ運動量を増やしていきましょう。

<入浴>
人工肛門があっても入浴をすることができます。装具には防水加工がされているため、装具を付けたまま湯船に浸かっても漏れる心配はありません。入浴前に袋の中の排泄物を捨て、小さく折りたたんでテープで固定すると良いでしょう。入浴後は装具をよく乾燥させます。

食事で気をつけることは?

人工肛門造設後は特に食事制限はありませんが、腸を切除しているため便秘や下痢など便の性状が不安定になりやすく、体調によっては食事の内容や調理方法を工夫する必要があります。

・消化の悪い食品は一度にたくさん摂らない
→腸が詰まってしまうおそれがあります。消化が悪い食品を食べるときは量を控えめにし、細かくきざんだり、柔らかく煮込んだりなど調理法を工夫しましょう。噛む回数を多くすることも大切です。ごぼうやセロリ、さつまいもや山菜など繊維が多い食材は、調理の際に皮や筋を取り除き、繊維を断ち切る方向に細かく切って食べるようにしましょう。みじん切りにしてしまうと丸飲みしてしまう恐れがあるため、噛める大きさに切りましょう。

・便の性状やにおい、お腹の張り具合などによって食事内容を調整する
→食品によって便の性状やにおいは変わるため、体調に合わせて食材を選びましょう。

便が軟らかくなりやすい食品 生野菜・果物、冷たい飲み物、お酒、ブロッコリー、ごぼう、豆類、揚げ物など
便が硬くなりやすい食品 米、白いパン、麺類、餅、葛湯、マシュマロなど
ガスを発生させやすい食品 芋類、ごぼう、大根、貝類、豆類、ブロッコリー、炭酸飲料、お酒など
ガスの発生を抑える食品 乳酸菌飲料、ヨーグルトなど
臭いが強くなる食品 卵、にんにく、にら、らっきょう、玉ねぎ、長ねぎ、豆類、カニ、エビ、魚、肉、チーズなどの乳製品、お酒など
臭いを抑える食品 ヨーグルト、パセリ、オレンジジュース、クランベリージュースなど

・3食しっかり食べ、水分はこまめに摂る
→排泄物の量を減らそうと飲食を控えると脱水になってしまうおそれがあります。食事はきちんと食べ、水分はこまめに摂るようにしましょう。水分は1日1,500ml以上を目標としましょう。

・冷たすぎず、熱すぎないものを摂る
→冷たすぎたり、熱すぎるものは腸の動きを活発にするため、なるべく控えましょう。

まとめ

人工肛門があってもこれまで通りに近い生活を送ることが可能です。ケアの方法や生活についての困り事などがあれば、自分や家族だけで悩まずに医師や看護師に相談しましょう。また、体調や便の状態に合わせて、食品の選び方や調理法を工夫することが必要となってきます。毎日の食事作りが負担に感じた時は、配食サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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