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お盆にちなんだ食べ物について

作成日:2020年8月6日

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お盆にちなんだ食べ物について

お盆とは

お盆には、ご先祖様が浄土から地上に戻ってくると考えられています。そのご先祖様の精霊をお迎えして供養する期間がお盆です。

お盆の時期

お盆の時期は地域によって異なります。もともと明治5年(1872年)に新暦が導入されるまでは、お盆といえば旧暦の7月15日でした。新暦の導入が決定されたのは明治5年11月、実施が明治5年12月3日からだったので、明治5年12月3日が明治6年1月1日となりました。このことで人々の生活には少なからず混乱が生じ、お盆の時期も影響を受けました。

天皇に近い東京では7月にお盆を行う地域が多くありますし、農業が盛んな地域では7月が農繁期であることからお盆の行事を行うことが難しいため、8月に行う地域が多い理由といわれています。新暦7月盆を行う地域は7月13~16日、新暦8月盆は8月13~16日です。また現在でも旧暦盆を守り続ける地域もあります。旧暦盆の期間はその年によって変わり、9月にずれ込む年もあります。

お盆の由来

お盆の正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)または盂蘭盆(うらぼん)といい、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経が由来といわれています。「うらぼん」とはサンスクリット語で「逆さづりの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」からきているという説や、ペルシャ語で霊魂を意味する「ウラヴァン」が由来だという説もあります。

釈迦の弟子の目連(もくれん)は、神通力で亡くなったお母さんが地獄で逆さづりの刑を受けていることを知ります。何とかお母さんを救いたいと思った目連が釈迦に教え乞うたところ、釈迦は「旧暦の7月15日(現在の8月中旬ごろ)に多くの高僧を供養すれば、三途の苦しみから救えるでしょう」と伝えました。目連がその通りにしたところ、お母さんは無事に往生することができたという言い伝えがあります。この出来事がもととなって、旧暦の7月15日にご先祖様の恩に感謝するお盆の行事が始まったといわれます。

迎え火と送り火

迎え火はご先祖様の霊が現世に帰ってくるときに、迷わないように目印として灯します。家の玄関に灯したり、お墓まで提灯を灯して迎えに行ったり、家からお墓までの道のりに灯籠を置くなど、その方法は地域や宗派によっても異なります。お盆を家で一緒に過ごしたご先祖様の霊を送り出すときには、送り火を灯します。迎え火と同様に、ご先祖様が迷わずに帰れるように願って灯します。

新盆・初盆

故人が初めて迎えるお盆を新盆や初盆などと呼びます。東日本では新盆、西日本では初盆と呼ぶことが多いようですが、地域によっても異なります。仏教の世界では、人は亡くなってから四十九日までは、あの世とこの世を行ったり来たりしているといわれます。そのため四十九日の忌が明けてから、初めて迎えるお盆が新盆・初盆となります。

仏壇・位牌・仏具のオンラインショップ・通信販売サイトのベスト仏壇のウェブサイトです。新盆・初盆の迎え火と送り火などについて詳しく説明されていますので、ご参照ください。
https://butudan-ec.minrevi.jp/knowledge/hatubon-mukaebi-okuribi/

盆踊りの意味

現在もお盆に盆踊りを行う地域は全国的にあります。多くはご先祖様を送る最後の夜を、にぎやかに、盛大にもてなそうという思いの込められた行事です。本来は念仏を唱えながら踊る念仏踊りが始まりと考えられており、平安時代に空也上人によって始められ、鎌倉時代に一遍上人が全国に広めたといわれています。徐々に民族芸能としても発展し、衣装や振り付け、音楽なども工夫が凝らされるようになっていきます。

室町時代の初めには、太鼓をたたいて踊る現在の形に近い盆踊りが行われていたと考えられています。さらに農業が盛んな地域では、豊作祈願も目的のひとつであったといえます。盆踊りはご先祖様への感謝と供養とともに、その年の豊作を願い、自然への感謝を伝える伝統行事であるといえます。

お盆とお彼岸の違い

お彼岸は3月の春分の日と、9月の秋分の日の前後3日を合わせた7日間を指します。仏教の西方極楽浄土の教えでは、十億万仏土先の西方に阿弥陀如来がいるといわれ、太陽が真東から登って真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世とこの世が最も近い日と考えられていました。そのため、春分の日と秋分の日の前後3日に修行を行うことが良いとされていたことから、お墓参りやお供えなど、ご先祖様を供養するための風習が根付いたと考えられます。

<お盆とお彼岸の違い>

お盆お彼岸
由来夏に行われる先祖の霊を祀る一連の行事。仏教や儒教の思想と農耕儀礼などが一緒になっている。仏教で先祖がいるのは彼岸、この世を此岸といい、春分の日と秋分の日は彼岸と此岸が最も通じやすくなる日である。
期間旧暦では7月、新暦では8月、13日に迎え火を焚いて霊を迎え、16日に送り火を焚いて霊を見送る。春分の日と秋分の日の前後3日間を合わせた7日間。初日を彼岸の入り、春分の日と秋分の日を中日、最終日を彼岸明けという。
目的先祖の霊が家に帰って来るのを迎え、もてなすために盆棚を作ったり、盆飾りを準備する。彼岸と此岸が最も近くなる日に先祖を供養する。
供花菊、リンドウ、カーネーション、ケイトウなどが選ばれ、白い花の中に鮮やかな色のお花を混ぜることもある。菊の他、春にはアイリス、キンセンカ、秋にはリンドウやグラジオラス、ケイトウなどが良く使われる。

お盆にお供えする食べ物

お盆のお供えは、宗派や地域によってもいろいろな特色があります。ご先祖様にお供えした食べ物は、傷まないうちにお下げしてみんなでいただきますが、中には処分した方が良いものもあります。昔は盆飾りなどと一緒に炊き上げたり、土に埋めたりすることもありましたが、現在では半紙などの白い紙に包み、お塩やお神酒で清めてから、感謝の気持ちをもってゴミとして処分しましょう。

精霊馬と精霊牛

精霊馬(しょうりょううま)・精霊牛(しょうりょううし)は、キュウリやナスに割りばしなどを刺して足を作り、キュウリを馬、ナスを牛に見立てて飾るお供え物で、お盆に帰ってくるご先祖様の送り迎えをする役目があります。馬に見立てたキュウリには「足の速い馬に乗って早く帰ってきてください」という思いを込めます。ゆっくりと歩く牛に見立てたナスは、名残を惜しんで「ゆっくりと帰ってください」という気持ちと、お供え物をたくさん持ち帰っていただくために牛が適任と考えられたようです。キュウリやナスの野菜が使われるのは、農業が盛んな地域では、お盆の時期にはキュウリやナスはたくさん収穫されたことが理由の一つです。地域によっては他の野菜を使ったり、藁を使って牛や馬の人形を作って飾るところもあるようです。

精霊牛・精霊牛の作り方は、適当な長さに切った割りばしを足にして、安定して立つようにバランスをみながら刺します。キュウリは曲がったものを選ぶと頭を上げている馬に見えますし、ナスも少し曲がっていて大きいものを選ぶと、力強い牛を表現できます。最近ではキュウリやナスに複雑な模様を彫り込んだり、故人の好きだった乗り物などを表現したりと、趣向を凝らした精霊馬や精霊牛も作られているようです。

水の子

水の実と呼ぶ地域もあります。蓮の葉の上に洗った米と、さいの目に切ったキュウリとナスを盛り付けるのが一般的です。長い道のりを超えていらっしゃるご先祖様に、喉の渇きをいやしていただこうという思いと、ご先祖様についてきた無縁仏や餓鬼を供養する意味があるといわれています。餓鬼は喉がとても細くなっているので、食べやすいように細かく切っておくそうです。

精進料理

精進料理は肉や魚を使わずに豆や野菜、海藻、果物などを使って作られた料理のことで、仏教では動物の殺生が禁じられていたことから考えられた食べ物です。またお盆にあたる時期は、夏野菜や果物の収穫時期でもあったので、豊富な収穫を祝い、感謝をする意味もあったと考えられます。精進料理はお供えしたお下がりをいただくのではなく、ご先祖様と同じものを一緒に食べるという考え方で食べることが多く、食べる人数分とお供えする分を作るのが一般的です。

お盆に食べる食べ物

地域や宗派によっても違いはありますが、一般的には、お盆に食べなければならないものはありません。家族が食べるものの一部をお供えしたり、一度お供えしたものをお下がりとして家族でいただきます。食べ物が何であれ、その土地や家に伝わる習わしやその意味を理解して、先祖の供養を願って食べるという気持ちはとても大切なことです。また、年中行事としてその習わしを伝えていくことも、伝統の継承という意味でも大切なことです。

そうめん

お盆にそうめんを食べる風習は、日本各地に多く残っています。ご先祖様があの世に帰るときに精霊牛の手綱にしたり、荷物を縛るための綱として使っていただくように、盆棚や仏壇などにもお供えします。他にも、そうめんのように細く長く幸福が続くようにと願いが込められたり、そうめんを糸や織物の糸に見立てて、針仕事や織物が上達するように願う意味もあります。また平安時代にはそうめんを食べると熱病にかからないと信じられていたことから、家族の健康を願う意味もあります。

天ぷら

長野県では、お盆に天ぷらを食べる風習があります。他にもそうめんを食べる地域では、そうめんと一緒に天ぷらを食べることも多いようです。天ぷらの内容は宗派や地域によっても異なり、エビやイカなど動物性の食品が入ることもあれば、精進揚げのこともあるようですが、多くはその地域でその時期に収穫された旬の食材を天ぷらにします。

おはぎ

もともと小豆には魔よけの効果があると信じられてきました。小豆の赤い色に魔よけの効果があり、豆は「魔滅(まめつ)」につながり、邪気を払う力があると考えられていました。またもち米には五穀豊穣を祈る意味がこめられており、お盆のお供えとされています。宗派や地域によっても違いがあるようですが、おはぎはご先祖様のおやつとしてお供えするので、14日にお供えします。一度お供えしたおはぎは早めに下げて、傷まないうちに家族で分けて食べるのが良いとされています。

お団子

お団子も多くの地域でお供え物として作られてきました。お団子には、ご先祖様が帰るときにお土産として持って行っていただくという意味があります。昔は、一度盆棚にお供えしたお下がりのお団子をもう一度加熱してから、あんこやきなこ、砂糖と醤油で作った甘辛いたれなどの味をつけて家族で食べていたようです。宗派や地域によっては、お供えする時期によってお団子の意味や種類が異なるそうです。

・お迎え団子

お盆の入りにお供えするお団子です。ご先祖様の長旅をいたわり、疲れをいやしていただくという意味で、あんこやみたらしなどの甘い味つけのお団子をお供えします。

・お供え団子

お盆の間、ご先祖様が滞在しているときにお供えするお団子です。ご先祖様のおやつの意味があり、きなこやあんこ、白いお団子など、地域によっても異なるようです。

・送り団子

ご先祖様を送るときにお供えします。あの世にお土産として持って行っていただくためのお団子なので土産団子と呼ぶこともあります。持ち帰って、好きな味付けで食べてくださいという意味で、何も味をつけない白いお団子をお供えします。

お盆の地域特有の料理

日本各地には、昔から伝わるその地域ならではのお盆の料理があります。

天ぷら饅頭

長野県のある地域では、エビやイカ、かぼちゃやしし唐など旬の野菜の天ぷらを食べる他に、「天ぷら饅頭」というものがあるそうです。ご先祖様には珍しいものをお供えするという風習から、お盆にしか作らないお供え物として受け継がれてきました。細かい作り方はそれぞれの家庭でも違うようですが、あんこの入ったお饅頭に天ぷら衣をつけて油で揚げます。昔は各家庭でお饅頭から作っていましたが、現在はお盆が近づくとお菓子屋さんやスーパーで、天ぷら饅頭用のお饅頭が売られているそうです。

あらめの煮物

あらめはコンブの仲間の海藻です。あらめの煮物は、京都市内を中心にお盆の時期にはよく食べられる郷土料理です。あらめと油揚げを煮て、砂糖と醤油で味をつけた料理で、ひじきや切りコンブの煮物に似ています。送り盆にあらめの煮つけをお供えし、あらめをゆでた汁を門口にまく「追い出しあらめ」という風習があるそうです。これには、ご先祖様がこの世に未練を残すことなく帰っていけるようにという願いが込められています。

酢の物

沖縄県では送り盆の朝食と昼食に酢の物(ウサチ)をお供えするそうです。食材は大根やキュウリ、ニンジン、ゴーヤーなどの野菜で、通常の酢の物よりも甘めの味付けでつくることが多いようです。

まとめ

お盆はご先祖様の供養とともに、無病息災や五穀豊穣などの願いが込められた年中行事です。都市部では徐々に薄れているお盆の行事ですが、地域によっては昔から続く風習が現在でも継承されています。お盆の風習とともに、お盆特有の食品やお料理も、楽しみながら受け継いでいきたいものです。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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