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マスクの正しい使い方|種類や効果について

作成日:2020年7月11日

こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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マスクの正しい使い方|種類や効果について

◆マスクについて

一般的なマスクとは、天然繊維や化学繊維で作られた織物や編物、または不織布(ふしょくふ)を主な本体材料として、口と鼻を覆うことができる形状で、ほこりや花粉などの粒子が呼吸器から体内に侵入するのを防ぐとともに、咳やくしゃみなどによる飛沫の飛散を抑制することを目的として使用される、薬事法に該当しない衛生用品を指します。
使用の目的によっては頭部全体を覆う形状で、特殊な機能を備えた物もマスクと呼ばれることがあります。

マスクの歴史

世界で最も古いマスクは、古代ローマの博物学者であるガイウス・プリニウス・セクンドゥスの著書に記載されている、動物の膀胱を利用したマスクといわれています。このマスクはローマの鉱山で働く人々を酸化鉛の粉塵から守るために作られたものでした。布製のマスクは16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチが船乗りのために発明したといわれています。

日本でマスクが作られたのは明治時代初期、鉱山作業者の粉塵対策として作られました。当時のマスクは真鍮製の金網を芯に布を表面に張り付けたもので、呼吸でサビてしまうという欠点がありました。その後、マスクが一般的に広まったのは大正時代です。1918年から1920年にかけて世界的に大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)の予防になると考えられ、多くの人が使うようになりました。この頃から「マスク」という呼び方が定着したようです。

それまでに作られていたマスクは全て工業用でしたが、1923年には内山武商店から発売された「壽マスク」という風邪予防を目的としたマスクが商標登録品第1号に認定されています。以降、マスクはさまざまな改良が重ねられ、1950年日本初のカーゼマスクが誕生しました。1973年には不織布で作られた、現在のプリーツ型マスクの原型となるものが生産・販売され、現在に至っています。

日本と世界のマスク事情の違い

日本人は比較的マスクをつけることに抵抗感が少なく、インフルエンザの流行期や花粉飛散の時期には、多くの人がマスクをつけて外出をしています。しかし主に欧米の人たちは、医療従事者のように特別な理由なく日常的にマスクをつけることには抵抗感が強く、マスクをしている人に嫌悪感さえ抱くことがあります。これは、それぞれの国の歴史や文化が深くかかわっています。

中でも特徴的といえるのが、「表情をどこで読み取るか」ということです。日本人は「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように、主に目の表情から相手の気持ちを読み取ったり、想像したりします。そのためサングラスをかけた人に対しては警戒したり、時には恐怖感さえ抱きますが、口元が隠れることにはそれほど抵抗はありません。それに対して主に欧米の国の人は口元で表情を読み取ります。そのためマスクで口元が隠れてしまうことには不安を覚え、マスクをつけることに抵抗感があると考えられます。

◆マスクの種類・分類

マスクにはいろいろな種類があり、形や素材、用途などによって分類することができます。

マスクの用途による分類

マスクはその用途により、産業用マスク・医療用マスク・家庭用マスクに分けられます。

・産業用マスク
主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスクです。粉塵の量や性質によっては口や鼻だけを覆うものの他に、顔全体を覆う形状のものもあります。

・医療用マスク
主に医療現場や感染防止用として使用されるマスクで、「サージカルマスク」とも呼ばれます。

・家庭用マスク
風邪や花粉対策、防寒・保湿などの目的で、日常的に使用されるマスクです。サイズや素材、形なども豊富で、ドラッグストアやスーパーなどで誰でも購入することができます。

マスクの形状による分類

一般的な家庭用のマスクの形状は主に3種類です。

・平型マスク
昔ながらの四角い形、一般的なガーゼマスクと呼ばれているマスクに代表される形です。天然素材である綿織物を使用して作られているものが多く、高い保湿性と保温性が特徴です。

・プリーツ型マスク
顔前部にプリーツを作ることで顔の形にフィットし、圧迫感が少ないのが特徴です。プリーツにより口の動きにも柔軟に対応するのでずれにくく、マスクと口の間に空間が生まれるので息苦しさが軽減されます。

・立体型マスク
人の顔の形に合わせた形なので、すき間ができにくいのが特徴です。マスクと口の間に空間が生まれるので息苦しさが軽減されます。

マスクの素材による分類

家庭用マスクは、マスクの性能を左右する顔前部の素材により、大きく分けてカーゼマスクと不織布マスクの2種類があります。

・ガーゼマスク
主に綿織物を重ねて作られています。

・不織布マスク
繊維を織らずに、熱的、機械的、化学的に接着または絡み合わせて薄いシート状にした「不織布」を使用して作られたマスクです。粒子の捕集性や通気性に優れており、安価で、基本的にはディスポーザブル(使い捨て)を前提として作られています。

マスクの性能による分類

・サージカルマスク
サージカル(surgical)とは、「外科の、手術の」という意味で、主に医療用として使用されるマスクを指すといえます。サージカルマスクは直径5μmまでの粒子を除去することができますが、細菌やウイルスはさらに小さいため、サージカルマスクを通過します。しかし、咳やくしゃみなどで飛散する細菌やウイルスは水分を含んでおり、直径5μmの飛沫となるため、飛沫が広範囲に飛び散ることを防ぐことができます。花粉はさらに大きく、約25~30μmなので、サージカルマスクを通過できません。

・N95マスク
N95マスクは、0.3μm以上の微粒子を95%以上遮断し、かつ着用している部分からの空気の漏れ率を10%以内に抑える機能のあるマスクです。顔にしっかりフィットするものを使用することで、空気感染する細菌やウイルスから身を守ることができます。

マスクの規格基準

日本では産業用マスクは国家検定規格が定められていますが、家庭用及び医療用マスクは薬事法に該当しない雑貨扱いのため、性能規格基準がありません。そのため、全国マスク工業会ではマスクの表示・広告自主基準を設けています。

・表示および広告などの規制

次にあげる表示は、本品の容器・梱包または広告についてもその標榜をしてはならない。

1.医薬的な効能・効果の標榜
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器的な効能・効果および性能の標榜

2.根拠がないフィルタ部の捕集効率の数値表示(但し、根拠がある場合は、試験方法または試験機関を表示することを前提に表示できるが、その表記は99%までとする。)

・枠内表示の使用を統一

品名「マスク」と記載する。なお、「マスク」のあとに(商品名○○○)を括弧書きしてもよい。
対象風邪・花粉・ホコリなどと表示する。
素材名本体・耳部・フィルタ部の素材名称を表示する。
抗菌剤名抗菌剤を使用の場合は、枠内に欄を設けて、抗菌剤の成分を表示する。
入数入数や枚数を表示する。
業者名製造者と販売者が同一の場合は「製造・販売者名」を表示する。製造者と販売者が異なる場合は、生活者に対する責任元を表示する。
包装材の材質包装材の材質を表示する。

医療現場では湿性生体物質などの液体防御性能がない製品では、その役割を果たしません。アメリカではASTM(米国試験材料協会)が医療用マスクの素材条件を定めています。

<医療用マスクの素材条件(ASTM F2100-11)>

特性レベル1レベル2レベル3
細菌濾過率(%)※1≧95≧98≧98
微粒子濾過率(%)※2≧95≧98≧98
呼気抵抗(㎜H2O/㎠)※3<4.0<5.0<5.0
血液不浸透性(㎜Hg)※480120160
延燃性Class1Class1Class1

※1 細菌濾過率(%):細菌を含む、平均約3μmの粒子が濾過された率を示します。
※2 微粒子濾過率(%):平均約0.1μmの微粒子が濾過された率を示します。
※3 呼気抵抗(㎜H2O/㎠):呼吸のしやすさを示します。
※4 血液不浸透性(㎜Hg):液体(血液)が飛散した場合、どの程度の圧力にまで耐えうるかを示します。
※5 延燃性:電気メスを使用する手術室などにおいて、炎の広がりにくさを示します。クラス1~3の3段階に分かれ、数値が小さいほど燃えにくいことを示します。

◆不織布マスクの効果

ここでは、一般的な家庭用の不織布マスクの効果について説明します。マスクは正しくつけていないと十分な効果が得られません。

政府インターネットテレビで、正しいマスクのつけ方が紹介されています。ご参照ください。
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg20344.html

飛沫の飛散防止

飛沫とは、人が咳やくしゃみをしたときや、会話中に口から飛び出す小さな水滴のことです。この飛沫は最大で2mも飛ぶといわれています。また、くしゃみをすると約4万個、会話や咳では3万個の飛沫が飛び散るともいわれています。病原体に感染した人の飛沫には、感染源である細菌やウイルスが含まれている可能性があるため、飛沫を拡散させないように配慮することは、感染拡大を防ぐためにとても大切なことです。一般的に市販されているサージカルマスクをつけることで、飛沫の飛散を防ぐことができます。風邪をひいて咳が出るときには、咳エチケットとしてマスクをつけるようにしましょう。

接触感染の予防

接触感染とは人から人、または人から物を介して人へと感染することを指します。人の手についた細菌やウイルスなどの病原微生物が物に付着し、それを触った人の手に病原微生物が付着し、その手で顔を触ったり食事をすることで、病原微生物が体内へ入って感染します。病原微生物は目に見えないため、目に見える汚れがついていなくても、石けんで手を洗うことで接触感染を防止することができます。また人は、無意識のうちに顔を触っていることが多く、マスクをつけていることで直接口や鼻に触れることが少なくなり、手についた病原微生物が口や鼻から体内へ入ることを防ぎます。

呼吸器の保湿・保温

マスクは鼻やのどを温めて、保護する効果があります。特に冬は冷たい空気を温め、適度に湿度が保たれるため、鼻やのどの粘膜が保護されて異物を排出する機能を高める効果が期待できます。一般的には不織布マスクよりもガーゼマスクの方が保温・保湿効果は高いといえますが、最近では保湿効果を高める機能を備えた不織布マスクも販売されています。

花粉症対策

花粉の大きさは細菌やウイルスと比較するととても大きく、不織布マスクを通り抜けることができません。花粉症対策として最も有効なのは花粉を吸い込まないことですから、マスクをつけることは重要な花粉症対策のひとつといえます。

◆マスクを使用する時に困ること

日常的に長時間マスクをしていることで、いろいろな不快な症状が出ることがあります。不快感なくマスクをつけていられることは、マスクの効果を十分に発揮するためにも大切なことです。現在はサイズや形状にも多くの種類があるので、自分に合ったものを選びましょう。

耳が痛くなる

マスクで耳が痛くなる原因にはいくつかあります。そのひとつは、耳にかけるゴムの形状です。細くて丸いゴムは耳に食い込んで痛くなることがあります。また、ゴムの長さや伸縮性によっても耳に負担がかかります。マスクのサイズが顔に対して小さい場合も、耳が引っ張られて痛くなることがあります。さらにメガネを使用している場合は、耳にかかる負担が大きくなることもあります。マスクの着用時間が長くなると痛みが出やすくなるため、耳に不快感を感じたときには無理をせずに、異なるタイプのマスクに変えてみましょう。また、耳の後ろにあててゴムとの摩擦を避ける「耳ガード」や、マスクのゴムを頭の後ろで支えるようにすることで耳にゴムがあたらない、「マスクフック」などの商品もあるので試してみましょう。

メガネが曇る

マスク使用時にメガネが曇る主な原因は、マスクと顔のすき間から漏れる呼気です。特に呼気と外気の温度差が大きいと、呼気に含まれる水蒸気が冷えて水滴となりレンズにつくために曇ります。ノーズワイヤーが入っているマスクの場合は、ワイヤー部分を鼻の形に合わせて山型に折ることで、曇りはだいぶ軽減できます。さらに曇り止めの加工がされているレンズを使用するのも効果的です。曇り止め加工がされていないメガネの場合は、市販の曇り止めを塗っても効果が期待できます。曇り止めを塗るときは、始めにメガネを水できれいに洗ってから塗るようにしましょう。効果は商品によって異なるので、商品の説明書に従って適切に塗りなおすようにしましょう。

◆用途に合ったマスクを選ぼう

現在は、素材や大きさ、形の種類も豊富で、いろいろな機能性を備えたマスクも多く販売されています。マスクを効果的に使用するためには、用途に合ったものを選び、すき間ができないように顔にフィットしていることが大切です。また、風邪やインフルエンザなどの感染症予防には、栄養バランスの良い食事で体の免疫力を維持することも大切です。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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