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HOME > コラム一覧 > ウイルスをやっつける 効果的な消毒とは / 更新日:2020年9月4日
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ウイルスをやっつける 効果的な消毒とは

ウイルスをやっつける 効果的な消毒とは

ウイルスは非常に小さく、電子顕微鏡を使用しないと見ることができません。普段は目に見えないウイルスですが、人の体に侵入すると病気を引きおこすウイルスがあります。ウイルスによる感染症を防ぐにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

ウイルスとは

ウイルスはDNAやRNAといった遺伝情報を持つ物質(ゲノム)と、それを囲むタンパク質の殻(カプシド)でできています。自分の力だけでは増えることができず、他の生きた細胞に寄生して増殖します。ウイルスは約3万種が発見されており、哺乳類と鳥類に感染するウイルスは約650種といわれています。しかし1種類のウイルスにも非常に多くのタイプがあり、さらにそのタイプが変わる(変異する)こともあります。

ウイルスだけでは増殖できない

ウイルスは、自分と同じものを作るための遺伝子は持っていますが、それを作るための仕組みは持っていません。増殖するためには他の生きた細胞の中に入り込み、その細胞の仕組みや材料を利用します。ウイルスが人の体内に侵入して細胞を利用し、増殖しようとしている状態が「ウイルスに感染した」状態といえます。ウイルスが利用するのはどんな細胞でもよいわけではなく、ウイルスの種類によって細胞も限定されています。また人の体内に侵入しても、人に対して病気を引きおこすことのないウイルスも数多く存在しています。

エンベロープ

ウイルスはその構造から、エンベロープのあるエンベロープウイルスと、エンベロープを持たないノンエンベロープウイルスがあります。エンベロープは、カプシドというタンパク質でできた殻の表面を覆うように存在する、膜状の構造です。エンベロープは主に脂質でできており、エタノールや有機溶媒、石鹸などで壊れます。エンベロープが壊れるとエンベロープウイルスは不活化します。ノンエンベロープウイルスはエンベロープがなく、表面はカプシドで覆われていてアルコールに強く、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が効果的といわれています。

・代表的なエンベロープウイルス
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス
B型肝炎・C型肝炎ウイルス、エイズウイルス など
・代表的なノンエンベロープウイルス
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス など

滅菌・殺菌・除菌・抗菌の違いと、消毒の意味

ウイルスを除去したり、不活化させたり殺したりすることで、ウイルスによる感染症を予防することが可能です。この「ウイルスを除去したり、不活化させたり殺したりすること」を、日常的には「消毒」という言葉で表現することが多いのですが、ドラッグストアには「滅菌ガーゼ」や「除菌スプレー」「抗菌マスク」などと表記された商品がたくさん並んでいます。これらの言葉の違いは何でしょうか。

滅菌

滅菌とは、細菌やウイルス、微生物が人体に有害か無害かは関係なく、すべての細菌やウイルス、微生物を死滅させる効果のことです。細菌やウイルス、滅菌後の微生物などの残量が100万分の1になることが滅菌の定義とされています。

殺菌

殺菌とは、細菌やウイルスを殺す効果のことです。「殺菌」という言葉は、薬事法の対象である医薬品と医薬部外品にのみ使用できる表現です。ただし細菌やウイルスを殺す能力や、対象となる細菌やウイルスの種類に明確な決まりはないため、細菌やウイルスをすべて殺せなくても「殺菌」ということができます。

除菌

除菌とは菌の数を減らす効果のことです。もとの状態よりも菌数が減少すればよく、どの程度の菌数が減少すればよいかなど、定義や決まりはありません。そのため、薬事法で医薬品や医薬部外品ではない製品に「除菌」という表記が使われることが多いようです。

抗菌

抗菌とは、細菌の繁殖を抑える効果のことです。付着した細菌やウイルスを除去したり殺す効果はなく、あらかじめ細菌が住みにくい環境を作っているということです。

消毒

消毒とは、病原性のある微生物を死滅・除去して、人体に害がない程度にすることです。消毒の目的は人体に害がないようにすることなので、必ずしも病原体を死滅させなくても、不活化させたり、無害になる程度まで遠ざけることも消毒といえます。「消毒」という言葉は薬事法上の医薬品や医薬部外品にだけ使用できます。消毒は薬剤による消毒だけではなく、紫外線や加熱による消毒方法もあります。

消毒の前には洗浄が必要

洗浄とは、汚れなどの異物(有機物)を除去することで、表面に付着した汚れを洗い、すすぐなどの工程で除去します。適切な洗浄によって、ある程度の細菌やウイルスなどを除去する効果(除菌効果)もあるといえます。汚れなどの有機物が残っていると、そのあと消毒剤による消毒の効果が十分に得られないことがあるので、基本的には消毒の前にも洗浄は必要です。例えばノロウイルス感染症による嘔吐物を処理する場合、嘔吐物が十分に除去されていないと、そのあとの次亜塩素酸ナトリウムによる消毒効果が十分に得られない可能性がありますので、速やかにていねいな環境の洗浄(清掃)が必要となります。

消毒剤の種類

ウイルスは、適切な消毒剤の使用で消毒することが可能です。家庭で一般的に使用する消毒剤は、消毒用エタノールと次亜塩素酸ナトリウムです。

消毒用エタノール(アルコール)

一般的に市販されている消毒用エタノール(アルコール)は、希釈せずにそのまま使います。商品によってアルコールの濃度が異なりますが、70%前後の消毒液が最も効果があるといわれています。主に手指や室内環境の消毒に使用します。

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは、一般的に家庭用の塩素系漂白剤としても市販されています。次亜塩素酸は適切な濃度に希釈して使用します。次亜塩素酸ナトリウムは皮膚への刺激が強いので、手指消毒には適しません。室内環境や調理器具の消毒に使用しましょう。次亜塩素酸ナトリウムを使用して消毒を行う場合には、手袋をして換気をしながら行ってください。また、次亜塩素酸ナトリウムは酸性の洗剤などと混ぜると有害なガスが発生することがあります。他の薬品や洗剤などと混ぜることは絶対にしないでください。

【消毒剤の種類と用途】

アルコール類
(消毒用エタノール)
塩素系消毒剤
(次亜塩素酸ナトリウム)
消毒をする場所・物 ・手指
・おもちゃ類
・室内環境(家具、ドアノブなど)
・食器類や調理器具
・室内環境(トイレの便座、ドアノブなど)
・衣類やシーツなど布製品
濃度 原液
(アルコール濃度が70~80%の場合)
0.02%(200ppm)~0.1%(1000ppm)
留意点 ・手荒れや傷がある場所には使用しない
・引火性があるので、近くで火を使わない
・ゴム製品や合成樹脂などは変質することがある
・酸性の洗剤などと混ぜると有毒な塩素ガスが発生する
・金属腐食性が高く、サビが発生しやすい。
汚れがあると消毒効果は低減するので、汚れは十分に取り除いてから使用する
・脱色(漂白)する
効きにくい病原体 ノロウイルス
ロタウイルス など
その他 直射日光が当たらない涼しい場所に保管する

家庭での手指消毒の方法

感染症予防のためには、家の中にウイルスを持ち込まないことも大切です。玄関前、または玄関を入ってすぐの場所にアルコール消毒剤を置いておき、玄関を入ったらすぐに手指の消毒をしてから家に入りましょう。そのまま洗面所に直行し、石鹸を使って手を洗います。最初に玄関でアルコール消毒をするのは、洗面所に行く途中で何かに触れたときに、手についたウイルスを付着させないためです。
手洗いの機会が増えることで、手が荒れてしまうことがあります。手荒れをしていると手洗いの効果が十分に得られないだけではなく、感染のリスクが高まる可能性もあります。手洗いのあとは十分に水分を拭きとり、ハンドクリームなどでケアをしましょう。

なぜ感染症予防に手洗いが大切なのか

手は、自分で思っているよりも多くの場所や物に触れています。細菌やウイルスなどの病原微生物は目に見えないため意識的に避けることは困難で、気づかないうちに手に付着しています。その手で顔の周囲に触れることで、病原微生物が鼻や口、目からも体内に侵入してしまいます。石鹸と流水で手洗いの習慣をつけることが、最も簡単で重要な感染症予防の手段といえるのです。

手洗いの効果

実験によって、適切な手洗いでは、手についた100万個のウイルスの数を数個まで減らすことができることがわかっています。石鹸やハンドソープを使用することで、エンベロープウイルスのエンベロープを壊して不活化させる効果があり、さらに流水で洗い流すことで、手についたウイルスを除去することができます。

【手洗いの時間と回数による効果】

手洗いの方法 残存するウイルスの数と残存率
手洗いなし 約1,000,000個
流水で15秒手洗い 約10,000個・約1%
ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、15秒流水ですすぐ 数100個・約0.01%
ハンドソープで60秒もみ洗い後、15秒流水ですすぐ 数10個・約0.001%
ハンドソープで10秒もみ洗い後、15秒流水ですすぐを2回繰り返す 約数個・約0.0001%

適切な手洗いの方法について、厚生労働省が動画で説明しています。ご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Eph4Jmz244A

アルコール消毒の方法

石鹸を使って手を洗えないときには、消毒用エタノール(アルコール)による手指消毒が有効です。アルコール消毒液は手につけるだけではなく、よくすり込むことで効果が得られます。
1. アルコール消毒液を容器から手のひらにとります。
2. 手洗いの方法と同じように手をこすり合わせながら、手の甲・手のひら・指先・指の間・爪の間・関節のシワの間、親指の付け根、手首までよくすり込みます。
3. 15秒~30秒かけてよくすり込みます。途中でアルコール消毒液が乾いてしまったときには、追加して行いましょう。
※ アルコール消毒液に過敏症のある場合は使用を避け、石鹸による手洗いを励行しましょう。

衛生的手洗い

石鹸を使った日常手洗いとアルコール消毒液による手指消毒を組み合わせると、衛生的手洗いとなります。日常的手洗いで落としきれなかった病原微生物の除去が目的です。日常的手洗いの2度洗いを行ったあと、清潔なタオルやペーパータオルなどで水分をよくふき取ってから、アルコール消毒液をすり込みます。食品を扱う仕事や、医療・福祉の現場で行われている方法です。

家庭内での室内環境消毒の方法

室内環境を消毒するときは、あらかじめ清掃(掃除)をしておきましょう。消毒液に直接触れたり吸い込んだりしないように、ビニール手袋や使い捨ての手袋とマスク、メガネなどを着用してください。またエプロンもつけましょう。かっぽう着のような袖のついたものであればさらに良いでしょう。換気も忘れずに行って下さい。消毒用エタノール(アルコール)は原液のまま、次亜塩素酸ナトリウムは適切に希釈して使用します。

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の調整

あらかじめ消毒する場所や物に合った消毒液を用意しておきます。一般的に市販されている塩素系の漂白剤を水道水で薄めて、次亜塩素酸ナトリウムの消毒液が作れます。消毒液は作りおきせず、使用するごとに作ります。製品によって塩素濃度が異なることがあるので、製品の説明をよく読んでから作りましょう。

<家庭用の塩素系漂白剤(約5%)の場合>
・人が触れる場所に使用する場合
20mlの塩素系漂白剤を、5ℓの水道水で薄めます。(0.02%消毒液)
・血液や嘔吐物、便などで汚れた物に使用する場合
40mlの塩素系漂白剤を入れて、2ℓの水道水で薄めます。(0.1%消毒液)

室内環境

ドアノブや取っ手、電気のスイッチやリモコンなど、人の手が触れる部分は消毒用アルコールを含ませた布やペーパータオルで清拭しましょう。

トイレ

0.02%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液をバケツに入れ、布かペーパータオルを浸し、ぽたぽたしない程度にゆるく絞ります。ドアノブや流水レバー、ペーパーホルダーなど、手が触れる部分から拭き始めます。次に便座と便座本体、壁・床の順で拭き、10分ほどおいてから水拭きで仕上げます。便や血液で著しく汚染している場合は、0.1%の消毒液を使用しますが、拭いた場所が変色したりする可能性があるため注意が必要です。

食器・調理器具など

初めに食器用洗剤でよく洗っておきましょう。食器や調理器具などは0.02%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液に10分くらい浸けおきしてから、十分に流水ですすぎます。調理器具やふきんなど、加熱が可能なものは鍋に入れて85℃以上で1分以上加熱します。包丁やまな板は熱湯をかけます。包丁は錆びるので、次亜塩素酸ナトリウムに浸けることはやめましょう。調理台や食事をするテーブルなどは、0.02%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液に浸けた布で拭いてから10分くらいおき、水拭きをして仕上げます。材質によっては次亜塩素酸ナトリウム消毒液が使えないこともあるので、確認してから使用しましょう。

おもちゃなど

プラスチック製などの洗えるおもちゃは、食器用洗剤やハンドソープなどを使用して洗いましょう。流水ですすいでしっかり乾かした後、消毒用アルコールを含ませたタオルやペーパータオルで清拭します。

まとめ

一般的な感染症予防に最も有効なのは、適切な手洗いといわれています。石鹸で手を洗えないときには、消毒用エタノールによる手指消毒も有効です。日頃からの体調管理・体調観察も大切です。規則的な生活とバランスの良い食事で、体の免疫力も高めておきましょう。

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