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HOME > コラム一覧 > 足の親指が痛い!痛風の原因と対策、食事療法について詳しく解説!  / 更新日:2019年5月10日
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足の親指が痛い!痛風の原因と対策、食事療法について詳しく解説! 

足の親指が痛い!痛風の原因と対策、食事療法について詳しく解説! 

痛風は、突然足の指の関節周囲が腫れあがり、病名の由来である「風が吹いただけでも痛む」ほどの激痛に見舞われる病気です。昔は贅沢病と言われ患者数は少なかったのですが、現在は食生活の欧米化や、アルコールの摂取量の増加から痛風を発症する患者は増え続けています。ここでは、痛風の原因や予防法、食事療法などについて解説していきます。

痛風とは?

痛風は、血液中の尿酸値の値が高くなる高尿酸血症が持続した結果、溜まった尿酸が結晶となり関節に激しい痛みをもたらす病気です。現在、痛風患者は約60~70万人で患者の98%が男性です。女性に少ないのは、女性ホルモンに尿酸の排泄を促す働きがあるためと考えられています。

痛風の前段階である高尿酸血症にかかっている患者は約600~650万人と推定されており、成人男性の5人に1人が痛風予備軍と考えられています。

痛風は、突然足の指の関節周囲が腫れあがるのが特徴で、病名の由来である「風が吹いただけでも痛む」ほどの激痛に見舞われます。また、痛風は生活習慣が深く関わっている病気であるため、高脂血症や高血圧、糖尿病などを合併しやすく、いずれは心疾患や脳血管疾患を発症する確率が高まりやすいと考えられています。

痛風の原因は?

痛風の原因は血液中の「尿酸」の量が多くなり、腎臓でろ過できずに身体の中に溜まっていくことです。尿酸は、「プリン体」という身体を動かすために使われるエネルギー物資が肝臓で分解されることで産生されます。この尿酸が身体の中で尿酸塩という血症となり、関節内に沈着します。関節内に沈着した尿酸塩は37度以下になったり歩行や運動などにより刺激が加わることで溶解すると考えられており、尿酸塩が溶解すると痛みが起こります。これが痛風発作です。

尿酸を生み出す原因となるプリン体は、プリン体を多く含む食品を多く摂取したり、アルコールを分解する過程で作られたり、激しい運動などで身体を動かしてエネルギーを使うことで産生されます。また、肥満やストレス、尿酸値を上げる薬剤や疾患の影響なども痛風の発症誘因と考えられています。

症状は?

痛風による関節の炎症は痛風発作と呼ばれ、激しい痛み、発赤、腫れなどを伴います。歩くのが困難になる程の激痛となる場合もありますが、大抵は7~10日程度で症状が改善し、次の発作まで無症状であることが多いです。発作の誘因には食べすぎやアルコールの飲みすぎ、激しい運動やストレスなどが挙げられます。

一旦症状が治まっても、原因である高尿酸血症を治療しないと、多くの場合1年以内にまた痛風発作を起こします。繰り返していくうちに発作の感覚は短くなっていき、合併症が起こり始め重症の慢性痛風へと移行していきます。痛風発作が起こる場所は足の親指の付け根が7割を占め、その他足首やくるぶし、膝や耳にも痛みが出る場合もあります。痛風発作は尿酸値が7.0mg/dlを超える状態が数年間続くと起こります。

合併症は?

尿酸の結晶である尿酸塩は関節だけではなく他の臓器にも蓄積します。皮下に蓄積すると皮膚に結節(えんどう豆大以上の発疹)ができる痛風結節となったり、腎臓に蓄積すると腎臓の働きが低下する痛風腎となる場合があります。さらに、尿酸塩が石のように固まってできる「尿酸結石」が、尿の通り道である尿管に詰まることもあります。

この状態を「尿路結石症」といい、尿路結石症となると、下腹部の激しい痛みに見舞われ、尿が出しづらくなる排尿障害や残尿感などの不快な症状がみられます。また、結石が尿管などを傷つけてしまうと血尿が出ることもあります。

治療法は?

痛風の治療は、痛風関節炎に対する治療と、痛風の発症原因となっている高尿酸血症の治療の2つに分けられます。痛風関節炎に対しては痛み止めの薬を使用します。発作時は、患部をなるべく安静にし、冷やすことが推奨されています。

高尿酸血症に対しては尿酸を下降させる薬を使用します。尿酸下降薬には尿酸の排泄を促進する薬と、尿酸の産生を抑制する薬があり、病態や合併症に応じて選択されます。治療目標は血清尿酸値6.0mg/dl以下です。血清尿酸値が4.6~6.6mg/dlにコントロールされた時がもっとも痛風発作の発症率が低いとされています。尿酸降下薬は長期間の服用が必要であるため、コントロール状況や副作用の確認のために定期的に血液検査や、尿検査を行います。痛風発作が起こらなくなったからといって薬を自己中断してしまうと、症状が再発するおそれがあります。

また、痛風患者の尿は酸性(pH6.0未満)に傾きやすく、尿が酸性となると尿中での尿酸の結晶化が促進されやすいため尿路結石や腎機能障害をきたす可能性が高くなります。そのため、治療には尿をアルカリ化させる薬を用いることもあります。

さらに痛風は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併しやすいため、病状に合わせて同時に治療も行われます。
薬物治療とともに重要であるのが生活習慣の改善です。血清尿酸値を下げても元の生活を繰り返していては再発の可能性があるため、生活を改善する必要があります。

高尿酸血症の治療方針

高尿酸血症の治療方針

合併症*・・・腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなど

高尿酸血症の分類

高尿酸血症には3つのタイプがあり、鑑別することでより有効な治療薬を選択することができます。

・尿酸産生過剰型:肝臓で尿酸が過剰に産生される
・尿酸排泄低下型:腎臓で尿酸が排泄されにくい
・混合型:両者の混合タイプ

高尿酸血症の患者のうち、尿酸排泄低下型が60%を占めており、尿酸産生過剰型が10%、混合型が30%と言われています。

痛風の食事療法は?

痛風の背景にある高尿酸血症の治療の基本は、生活習慣を改善することです。肥満がある場合は摂取エネルギーを控え、肥満を是正することで尿酸値の上昇予防に加え生活習慣病の予防にも繋がります。

・プリン体が多く含まれる食品を控える
→食品100gあたりのプリン体が200mgを超えるものを高プリン食といい、食事療法ではプリン体の摂取を極力控えます。1日のプリン体摂取量は400mg以下を目標とすると良いでしょう。

プリン体の多い食品と少ない食品

プリン体 食品
極めて多い
(300mg~)
鶏レバー、イワシの干物、白子、あん肝、鰹節、にぼし、干し椎茸
多い
(200~300mg)
豚レバー、牛レバー、カツオ、イワシ、大正エビ、アジの干物、サンマの干物
少ない
(50~100mg)
ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛ロース、牛バラ、牛タン、マトン、ベーコン、ほうれんそう、カリフラワー
極めて少ない
(~50mg)
コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼ちくわ、さつま揚げ、豆腐、牛乳、チーズ、鶏卵、果物、米、パン、うどん、葉物野菜、根菜、海草

・プリン体を多く含む食品は煮たり、茹でて調理する
→プリン体は水に溶け出すため、煮たり茹でたりすることで摂取量を減らすことができます。鍋物では最後に麺類やご飯を入れることがありますが、スープに溶け出したプリン体を多く摂取してしまうため、尿酸値が高めの人は注意が必要です。

・尿をアルカリ化しやすい食品を積極的に摂取する
→痛風患者の尿は酸性に傾きやすいため、アルカリ化しやすい食品を多く摂ることで改善効果が期待できます。

尿をアルカリ化する食品 アルカリ度 酸度 尿を酸性化する食品
ひじき、わかめ 尿を酸性化する食品 卵、豚肉、サバ
こんぶ、干し椎茸、大豆 牛肉
ほうれんそう カツオ、ホタテ
ごぼう、さつまいも 精白米、ブリ
にんじん マグロ、サンマ
バナナ、里芋 アジ、カマス
きゃべつ、メロン イワシ、カレイ
かぶ、大根、なす アナゴ、芝エビ
じゃがいも、グレープフルーツ 大正エビ

参考:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン
http://www.tufu.or.jp/pdf/guideline_digest.pdf

・飲酒量を控える
→特にビールがプリン体を多く含んでいます。また、プリン体が少ないアルコール飲料でも、アルコールを分解する過程で尿酸が酸性されてしまうため、お酒はできるだけ控えたほうが良いでしょう。どうしても飲みたいときは、週に2日以上禁酒する日を設け、飲む量は日本酒なら1合程度、ビールなら500ml以下、ウイスキーダブルは1杯程度までとしましょう。
※痛風発作時は原則として禁酒です。

・1日2L以上の水分を摂る。
→尿の中の尿酸濃度を低下させるためです。特に腎機能の低下や尿路結石症が認められる場合には悪化を防ぐために水分を摂る必要があります。糖分が含まれる飲料やアルコールなどを含まない飲料を摂りましょう。

・1日コップ1杯の牛乳を飲む
→乳製品を摂ると尿酸の排泄を促進させることができます。牛乳以外にもヨーグルトなどの乳製品でも有効です。

痛風の運動療法は?

運動をすること自体は血清尿酸値には影響を及ぼしませんが、肥満の是正に効果があります。肥満になると、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が余りがちになってしまいます。インスリンは尿酸を排泄する妨げになるため、尿酸値を上昇させてしまうことに繋がります。体重を落とすことでインスリンが余剰である状態を改善することができるため、肥満がある人は痩せることで痛風発作の予防と改善が期待できます。

運動をすることで、体脂肪の減少、軽度高血圧の改善、耐糖能の改善など痛風の背景にある高尿酸血症に合併しやすい病気の予防、改善効果が期待できます。過度な運動は避け、食後一時間以降に軽い有酸素運動を行うようにしましょう。適正体重を目標に、毎日継続して行うことが重要です。

また、運動はストレス解消にも有効です。ストレスも尿酸値が上昇する原因とされているため、身体を動かしてストレスを発散させましょう。

まとめ

痛風発作は生活にも影響を及ぼします。数日で軽快しますが、合併症や慢性化を予防するためにも放置はせず早めに受診をして治療を行うことが大切です。また痛風の悪化予防には、食事や運動などの生活習慣の改善、肥満の是正が有効であり、それらは生活習慣病の予防にも繋がります。

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