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HOME > コラム一覧 > 口内炎の原因と予防について / 更新日:2019年10月16日
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口内炎の原因と予防について

口内炎の原因と予防について

口内炎は口の中の粘膜に発症する炎症の総称です。発症する場所によって口唇炎、口角炎、舌炎、歯肉炎などと呼び分けます。小さい口内炎でも痛みが強くて食欲が低下したり、出血や口臭などの不快症状が伴うこともあります。口内炎を予防するためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

口内炎の原因とは

口内炎の発症は明らかな原因がある場合と、はっきりとした原因が特定できない場合があります。中には全身疾患の症状としてあらわれることもあるため注意が必要です。

疲労・ストレス

不規則な生活や睡眠不足、疲労の蓄積やストレス、食生活の乱れによる栄養の偏りなどが原因となって口内炎ができることがあります。

物理的な刺激

口の中を噛んでしまったり、やけどをしたあとに口内炎ができることがあります。また義歯や歯科矯正の器具などが、口の中にあたっていることで口内炎になることもあります。

感染症

単純ヘルペスウイルスやカンジダ菌などに感染することで口内炎を発症します。他に梅毒、淋病、クラミジアなどの性感染症による口内炎も知られています。疾患治療による化学療法後の免疫不全や、長期の副腎皮質ホルモンの使用が誘因となっていることもあります。

アレルギー反応

特定の食品や薬品、歯科の治療に使われる金属などによるアレルギー反応として口内炎ができることがあります。原因によっては全身症状を伴う重症型の場合があり、皮膚症状の他に高熱や関節痛、筋肉痛、胃腸障害などの症状がおこることがあります。

喫煙

喫煙の習慣によって発症する口内炎です。がんに変化することもあるため注意が必要です。

口内炎の種類とは

口内炎は、その原因や特徴によっていくつかの種類に分けられます。

アフタ性口内炎

不規則な生活による睡眠不足や栄養状態の悪化、疲労やストレス、口腔粘膜の損傷などが誘因となって発症します。明らかな原因は解明されていませんが、外的刺激や新陳代謝の低下などによってできた口腔粘膜表面のわずかな損傷に細菌が繁殖してできるのが、アフタ性口内炎と考えられています。くり返し発生するものは再発性アフタ性口内炎と呼ばれ、遺伝的要因についても示唆されています。

形状は直径数㎜の円形または楕円形の小さな潰瘍で、表面は灰白色から黄白色の偽膜で覆われていて、潰瘍の周囲は赤く囲まれたように見えます。大きさにかかわらず比較的強い痛みがあり、単独で発症することもあれば小さいものが複数個集まって発症することもあります。通常は数日から10日ほどで自然に治癒し、水疱になったり傷が残ったりすることはほとんどありません。

口内炎の数が増えている、痛みが非常に強く食事が摂れない、症状が2週間以上続いているなどの場合や、慢性的にくり返し発症する口内炎の場合は、歯科、口腔外科、内科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。慢性の再発性アフタ性口内炎は、自己免疫疾患であるベーチェット病の症状である可能性もあるので、医療機関での検査が必要な場合があります。

アフタ性口内炎の場合、医療機関で出される薬は基本的にステロイド系の外用薬が処方されます。併せてビタミンB群やビタミンCなどのビタミン剤を処方されることもあります。口腔内を清潔に保つことも大切なので、うがい薬の処方や歯科では歯みがき指導が行われることもあります。

カタル性口内炎

口腔内を噛んでしまったときや、やけどのあとにできるほか、自歯や義歯、矯正器具などが接触していてできることがあります。圧迫や摩擦などの物理的刺激が繰り返されることで褥瘡性の潰瘍になることもあります。特に糖尿病がある場合は、神経障害によって口腔粘膜の感覚が鈍くなっていることがあるため、義歯の不具合による痛みなどを自覚しにくく、発見が遅れて重症化することがあるので注意が必要です。

形状はアフタ性口内炎のような明らかな潰瘍ではなく、粘膜が赤く腫れたり水疱になったりします。むし歯や義歯、その他の器具などが原因の場合は、歯科による調整や治療が必要ですが、口腔内に汚れがあると病変がはっきり確認できないことがあります。歯科では口腔内のクリーニング後、自歯や義歯、矯正器具などの修理・調整、治療をして原因を取り除き、経過を観察します。原因を除去しても症状が軽減しない場合は、がん性潰瘍などの可能性も考えられます。

ウイルス性口内炎

ウイルスや細菌に感染することで発症する口内炎です。ウイルスや細菌の種類によって、特徴的な症状が異なります。

・ヘルペス性口内炎
単純ヘルペスウイルス感染症は、一度感染すると三叉神経節や脊髄神経節に潜伏しているため、ウイルスが再度活性化することで発症します。数個から数十個の小さな水疱が形成され、強い痛みを伴います。水疱が唇やその周囲にできると、口唇ヘルペスとも呼ばれます。ウイルスが付着した手や食器、タオルなどからうつる可能性があるため、発症時は食器類やタオルなどは他の人と共用しないようにしましょう。

・帯状疱疹
以前にかかった水痘のヘルペスウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が潜伏感染していて、
ウイルスが再度活性化することによって発症します。主な症状は特定の神経支配領域に多発する発疹ですが、口腔内にも水疱が生じることがあります。強い痛みを伴うことが多く、食事が摂りにくくなることがあります。

・カンジダ性口内炎
カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌の感染によって発症します。痛みは少なく、主に舌や頬の粘膜に白苔が付着しますが、不衛生な義歯の下の粘膜にもみられることがあります。カンジダ菌は口腔内の常在菌であり、普段は菌数が増えないように他の菌と共存していますが、免疫力が低下している状態では口腔内の常在菌のバランスが崩れて、カンジダ菌が増殖することで発症します。

・ヘルパンギーナ
エンテロウイルス属、A群コクサッキーウイルスによる感染で、口腔の後方と咽頭に発赤と複数の小水疱が発症します。夏に流行しやすく小児に多く発症しますが、まれに大人も発症することがあります。

アレルギー性口内炎

アレルギー性口内炎は特定の食品や薬品、歯科の治療に用いられる金属などによって発症します。全身に発疹があらわれることもありますが、口唇や口腔内だけに発症することもあります。偽膜を伴うびらん(粘膜の表面がただれているような状態)性の口内炎で、急速に拡大し、口唇に発症すると出血することもあります。強い痛みを伴い、食事が摂れなくなることもあります。

歯科の治療に用いられる金属などによってアレルギーを発症した場合では、全身症状が出ることもありますが、接触している局所だけに病変が生じることがあります。びらん性の潰瘍や色素沈着、痛みや灼熱感などの症状があります。

いずれの場合もアレルギーの原因物質が特定できれば、原因物質を除去することで治癒します。

ニコチン性口内炎

慢性的な喫煙習慣によって発症します。円形または楕円形で表面が厚く膨らみますが、輪郭ははっきりしないことが多く、痛みはほとんどありません。たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させて血流を減少させる作用があります。喫煙によって口腔内への血流量が減少することで口腔粘膜が障害されることが原因のひとつと考えられます。また喫煙による口腔内の乾燥や口内の常在菌のバランスの変化、口腔内の免疫機能の低下、たばこの熱気を含んだ煙なども、口内炎の発症に関わると考えられています。がんへと進行することもあり、注意が必要です。

ニコチン性口内炎では、食事のときにしみる感覚があることもありますが、特別な自覚症状がないことも珍しくありません。そのため歯科受診など、他の疾患によって口腔内の診察を受けたことで見つかることが多く、発見が遅れることがあります。

吸い込んだたばこの煙は、上あご(硬口蓋)にあたりやすいため、上あごがニコチン性口内炎の好発部位といえます。扁平上皮がんなどへ進行した場合は、びらんや潰瘍形成などの粘膜の変化が強くあらわれます。

原因が喫煙であることは明らかなので、禁煙が必要です。禁煙によって比較的短期間で粘膜が元の状態に戻ります。がんへの病変が確認された場合には、手術や放射線治療など、がんに対しての治療が行われることになります。

口内炎の予防対策

一般的に発症しやすいアフタ性口内炎では、明らかな原因がわからないことも多いのですが、全身状態を良好に維持することで予防ができると考えられています。

栄養のバランス

不規則な食生活や、栄養のバランスが偏った食事を摂っていることが要因となって口内炎が発症することがあります。過不足のないバランスの良い食生活が基本ですが、口内炎の予防・回復に特に必要であるといわれている栄養素がいくつかあります。

・ビタミンB群
ビタミンB群は代謝に必要なビタミンです。「B群」というのは、ビタミンBにはB1、B2、その他多くの種類があり、お互いに作用しあって働くため、まとめて摂取することで効果的な場合が多くあります。全身の皮膚や粘膜を守る働きもあるため、口内炎の発症を予防したり、回復を助ける働きが期待できます。医療機関でも、口内炎の治療に対してビタミンB2剤などが処方されることがあります。

ビタミンB群の種類と、多く含む食品

種類 多く含む食品
ビタミンB1 豚肉、そば、枝豆、など
ビタミンB2 レバー、ウナギ、牛乳、納豆、など
ビタミンB6 カツオ、マグロ、鮭、バナナ、など
ビタミンB12 カキ、あさり、サバ、など
ナイアシン たらこ、マグロ、鶏むね肉、さば、など
パントテン酸 鶏レバー、鶏ささみ、納豆、など
葉酸 鶏レバー、菜の花、モロヘイヤ、ほうれん草、など
ビオチン レバー、イワシ、卵、など

ビタミンB群は水溶性で、過剰に摂取された分は尿中に排泄されるため、摂り過ぎの心配はほとんどありません。食事から摂取することが基本ですが、食生活が偏っていると感じたときには、早めに市販のビタミンB剤などを利用することで予防が可能な場合もあります。

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https://www.chocola.com/kounaien.html

ビタミンAにも皮膚や粘膜を守り、免疫機能を維持する働きがあるといわれます。口腔内の粘膜は上皮細胞といい、細菌やウイルスの侵入を防ぐバリア機能を備えていますが、ビタミンA中に存在するレチノイン酸は上皮細胞の形成にかかわっているため、口内炎の予防に役立つと考えられます。ビタミンAを多く含む食品はレバー、ウナギ、チーズ、卵、緑黄色野菜などです。ビタミンAは脂溶性のため、油脂と一緒に摂ることで吸収率が高まります。まれですが摂り過ぎによって過剰症の可能性があるため、ビタミン剤やサプリメントなどを使用する場合には注意しましょう。

その他にもビタミンCや、鉄・亜鉛などのミネラル類も、皮膚や粘膜の健康を保ち免疫力を維持するために欠かせない栄養素です。日頃から不足しないように積極的に摂取しましょう。

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十分な睡眠とストレス解消

睡眠不足や疲労、ストレスによって免疫力が低下することがあります。規則正しい生活で十分な睡眠をとることは、口内炎の予防には大切です。またストレスによって自律神経のバランスが崩れると、だ液の分泌量が減少し口腔内が乾燥することがあります。だ液には口腔内を中性に保ち細菌の繁殖を予防する働きがあるので、自分に合った方法でストレスをうまく解消することは、口内炎の予防にも役立ちます。口の中が乾いていると感じたときには、唾液腺マッサージをしてみましょう。耳たぶの下からあご先に向かい、骨に沿って親指で軽く押していくと、じわっとだ液が出るのを感じられます。

口腔ケア

口腔内を清潔に保つことは、口内炎の予防にはとても大切です。適切な口腔ケアによって、細菌が繁殖しにくい状態を保つことができます。硬い歯ブラシの使用や力を入れてゴシゴシ磨く習慣のある場合は、粘膜を傷つけてしまうことがあります。口内炎を繰り返す場合はかかりつけの歯科医師に相談し、歯科衛生士から歯みがき指導を受けることも口内炎の予防に役立ちます。熱すぎる食べ物や辛すぎる食べ物も、口腔粘膜を傷つけることがあるので注意しましょう。

口内炎の原因と予防まとめ

口内炎の予防には規則正しい生活と、栄養バランスのとれた食事が大切です。自然に治ってしまうこともある口内炎ですが、原因によっては医療機関の受診が欠かせないこともあります。短期間でくり返し発症したり、長期間治らない、発生と治癒を繰り返しているなどの場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

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